家づくりコラム
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【間取り検証】中庭のメリット・デメリット
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1階の面積が大きく、2階の面積が小さい住宅が人気です
住宅は四角くて、正方形に近い形のいわゆる【総2階(1階と2階が同じ大きさの建物)】の建物がコストパフォーマンス的に優れていると言われています。
例えば30坪(LDK16帖、寝室6帖、ウォークインクローゼット、子供室4.5帖×2、クローゼット、トイレ、洗面脱衣室、お風呂)のお家の場合
- 1階にLDK・寝室・ウォークインクローゼット・水廻り、2階に子供室とクローゼットを配置する建物
- 1階にLDKと水廻り、2階に寝室・ウォークインクローゼット・子供室・クローゼットを配置する建物
では建築費用が違います。上段の1階が大きい建物は建築費用は高くなり、下段の総2階の建物は費用を抑えられのです。
理由はいくつかあります。1階が大きいことによって基礎、屋根、外壁、足場等の工事面積が増えたりするからです。しかし、最近の家づくりの傾向をみると家族で過ごす時間の長い1階をより快適に機能的に充実を図る傾向があります。(もしくは平家をご希望されるお客様)
そうなると必然的に1階の面積が大きいお家になります。これが良いとか悪いという事ではななく、せっかくそのような住宅にするのであれば、このような空間を設けてみてはいかがでしょうか?という事を今日はご紹介させていただきます。
中庭がおすすめです
1階を大きくつくると2階が乗らない部分が出てきます。(平家部分が出来るという意味です)
平家部分は当然ながら空につながっていますので、人目が気にならないような位置(道路から見えない場所)に中庭をつくる事によって豊かな生活を送れるようになると考えています。どういう事かについては、弊社の施工事例も交えてこの事についてご紹介します。
このお家は道路から見えない場所に中庭を設けました。中庭には寝室やLDK、廊下、ゲストルームが面していて、これらの部屋に真上から太陽の光が差し込むようになっています。
中庭をつくる事のメリット・デメリットとしては以下のような事が挙げられます。
中庭のメリット
- カーテンをあけたまま生活が出来る(日中、照明をつけなくても明るい部屋で生活出来る)
- プラーベートガーデンとして子供のプールやBBQ等、人目を気にしなくても楽しめる
中庭のデメリット
- 水捌けが悪い土地では排水(あんきょう)工事が必要
- 積雪の問題
どうしてもコストはかかってしまいますが、間取りを工夫する事によって十分採用出来るスペースです。中庭を採用し、そこから部屋へ光を取り入れる事よって、事例の住宅のように「道路面に窓を設置しない」という選択肢もありますし、そうする事によって防犯上有利に働く事も十分考えられます。
最後に
この事例は4年前にご建築頂いたお家なのですが、実はこの考え方は先日家づくりセミナーを行った【SIMPLENOTE】という商品のコンセプトにも精通しています。
中庭を設けて、道路に面する外壁面に窓を設置しないという考え方
良かったらあなたの家づくりにも取り入れてみてくださいね。