家づくりコラム
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家族でボルダリングと雲梯(うんてい)を楽しめる空間が完成しました
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外出できなくても退屈しない空間をつくりませんか?
毎日テレビでは新型コロナウィルス関連の暗いニュースばかり。昨日、以前にご建築頂いたお客様とお話をしていると「クライミングウォールをつくれないか?」という冗談半分本気半分の話題が持ち上がりました。
マイホームにクライミングウォールなんて作れるのでしょうか?
InstagrmやPinterestの住宅施工事例を見ていると多くの事例が紹介されており、決して不可能ではありません。しかし、そのような工夫を施すには吹き抜けをつくる等の計画を事前に練っておく必要がありますし、そうする事によってより夢の広がる空間を実現出来るという訳です。
ステイホームが推奨される今の時代だけでなく、コロナ終息後も家族で楽しめる空間をつくるのは豊かな生活を送るためには必要な要素だと思います。
そこで、今日は実際に弊社で施工させて頂いた事例を交えてクライミングウォールをつくった過程についてご紹介します。
弊社としても初めての取り組み=雲梯の設置
間取りが決まり、詳細についてのお打ち合わせをしている頃、お客様から「懸垂棒を設置出来ないか?」というご相談がありました。懸垂棒は以前に何回も設置した事あるので、「問題ありません」とお答えしたのですが、次に出てきた言葉は「雲梯(うんてい)は出来ますか?」とのご要望。
雲梯をつくるにはどのように構造材を組み立てるのか?という事から考えなければなりません。
何故なら幅70cm~90cm程度で直線距離もそれなりに確保できるスペースが必要だからです。長い直線を確保するには横揺れの振れ止めをしっかり検討しないといけません。そこで、下のような構造図を基に何度も製材加工会社と打ち合わせをしました。
その結果、問題はクリア。屋根の傾斜を利用した高い天井をつくり、大きな空間を実現する事によって雲梯で懸垂もできるようにもしました。
続いてのご要望はクライミングウォール
雲梯を検討する際に天井を高くしました。「天井が高くなるのであれば」という事で続いてお客様から頂いたご要望はクライミングウォールの造作。ネットで検索すると既成の専用パネルがある事を知ったので、これを採用してつくる事にしました。
しかし、このパネルにはクライミングホールドを設置する為も穴がいくつもあります。普通に壁に設置するだけでは穴から冷たい空気が流れ出てくる可能性がありますので、パネルを貼る前に気密シートを施工し、隙間風対策を行いました。
壁に貼られたクライミングボードと気密シート
大工さんと何回か打ち合わせを重ね、内装工事、鉄骨工事を経てついに夢の空間が完成。
鉄骨の雲梯とクライミングウォール
最後に
最初に「事前にしっかり検討しないと」とご紹介しましたが、天井の高い階段の踊り場等があれば既成パネルを上手に使ってリフォーム等でも対応は十分に可能です。このような家族で楽しく過ごせそうな空間を家づくりの一部としてご検討されてみてはいかがでしょうか?