家づくりコラム
- 資金計画
予算は借りられる金額ではなく返せる金額です
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マイホームの予算は借りられる金額ではなく返せる金額です
私達の仕事の一つに【住宅ローン利用のお手伝い】があります。家づくりそのものだけでなく、こうした事までひっくるめてお手伝いしてこそ、入居後の豊かな生活に繋がるのではないかと考えているからです。
- 金利の動向
- 最近人気のある借り方(短期固定金利)
- 融資条件
- 各金融機関の商品特徴
住宅ローンについては、このようなお話をさせて頂きます。
この住宅ローンですが、数年前は年収に対しての返済金額を考えると「毎月この金額の返済は厳しいのではないか?」と思うような融資する金融機関が多かったように感じていました。
ところが、最近はお客様の入居後の生活にまで考慮して審査してくれているところが多いのではないかと思っています。
そうはいっても、もしかしたら思った以上(返済能力以上)に借りれてしまう事もあるかもしれません。言い方が悪いですが、金融機関も貸してナンボの商売ですから。。。
そこで今日はシミュレーションを基に収入と返済の割合についてご説明します。
金融機関の判断材料のひとつに年収に対する返済割合(以下:返済比率)があります
返済比率とは自動車ローンや住宅ローン等のローン商品に毎月の支出がいくらあって、それに対して収入はいくらあるのか?という事を算出した数字の事を指します。
金融機関によって比率は違うと思いますが、おおよそ25%程度であれば融資を受けれるのではないか?とこれまでの経験で個人的に感じています。
例えば、年収が350万円で各種ローンの払いが120万(自動車36万(毎月3万)、住宅84万(毎月7万))とします。
こんな資金計画をするかどうかは別として、これを計算すると返済比率は33.33%となり融資を受けるは難しくなります。
返せなくなって困るのはアナタ自身です
仮に上にあげたシュミレーション通りにお金を借りれたとします。(可能性は低いですが。。。)
年収350万円で手取りを300万円くらいで想定すると一月の収入は手取りで25万円となります。
25万円の収入の内、約10万円が各種ローンの返済に当てると入居後の生活が苦しくなるのは明白ですよね。(※入居後に奥さまが働き出すとか、2世帯住宅で父親の収入もしっかりしている場合等は除きます。あくまで単世帯の収入で考えた場合です。)
住宅メーカーの人間として、そのようなローンの組み方はお客様には提案出来ませんし、例えお客様から「大丈夫。ちゃんと払えるから。」と言われても、なかなか首を縦には振りづらいです。
住宅ローンの低金利化から、目先の事だけ考えれば「欲しい!」という勢いだけでマイホームを取得する事は可能です。でも、マイホーム取得は幸せになる為の過程であって、ゴールではありません。
アナタが返済出来なくなっても困るのは銀行さんではありません。アナタ自身です。
返済不能=自己破産になると、アナタの家族もバラバラになってしまうかもしれません。それくらい住宅ローンは責任の重いローンなのです。そのような困った状態にならないためにも、しっかり住宅メーカーの担当者や銀行の担当者に資金についての相談をして、万が一にも返済不能に陥るような計画は立てないでくださいね。
最後に
少々、キツイ事を書きましたが、しっかり計画さえ立てれば新居での生活は豊かで幸せなものになりますのでご安心ください。一生に一回の家づくり。後悔のないように取り組んで下さいね。