家づくりコラム
- アフターメンテナンス
引き戸の開閉に不都合を感じた時の対処方法
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戸車(とぐるま)の存在をご存知ですか?
室内建具にはドアや引き戸、折戸等沢山の種類があります。以前は建具職人さんが一つ一つの建具(木製建具)を製作していたのですが、時代の流れと共に建材メーカーが工場で製作する建具に変わってきました。木製建具のメリットは
- 建材とは質感が違う(木の素材の良さを引き出してくれるので個人的に好きです)
- 和室廻りの建具はメンテナンスがしやすい
という事があげられます。デメリットは
- 価格が高い(建具枠を大工さんに加工してもらったりしなくてはいけないので、建具+αの費用も嵩みます)
この1点につきます。それでも木製建具は人気もありますので、お客様をお迎えするリビングの出入り口にのみ採用するというのも選択肢としてはアリだと思います。
メリットで和室廻りの建具のメンテナンスに触れたのですが、今日は建具(引き戸)のメンテナンスの方法についてご紹介します。
引き戸は2種類あります。
- 和室建具のように戸本体の下に敷居(しきい)※レールのような溝 を滑りやすくなるように細工するもの
- 戸の下に車を取り付けて金物のVレールの上を滑らせるもの
開閉に不都合が生じた場合、敷居の上を滑らせるものは戸の下をカンナで削って調整したりするのですが、Vレールの場合は戸車を調整(戸の高さを上げ下げできます)したり、調整で不具合を解消出来ない場合は交換して不具合を直します。
この戸車ですが、実は意外と存在が知られていません。以前、友人のホームセンターを経営している方からこのようなお話を聞きました。
訪れた診療所で「戸が重たくて都合が悪いんです」って医院長が困っていたので、「戸車いじれば、簡単に直りますよ」って教えてあげました。とことが「戸車って何ですか?」っていう反応だったので、車からドライバーを持ってきて、戸車を調整して不具合を直してあげたのです。
このように職人さんでなくても、簡単に調整する事は可能です。戸自体を上に持ち上げると簡単に外せますので、自宅の戸の開閉が都合悪いと感じたら一度外して挑戦してみてはいかがでしょうか?もちろん、弊社にご連絡頂いても大丈夫です。