家づくりコラム
- 住宅設備
蓄熱式暖房機を採用する際に注意してほしい事
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設置場所は窓の下がオススメです
最近では採用率が低くなってきた蓄熱式暖房機。理由はいくつかありますが、
- 電気代が嵩む
- 一度設置してしまうと場所を移動させるのが困難
というのが大きな要因です。しかし、メリットも充分あります。
- 洗濯物がよく乾く(蓄熱式暖房機を運転させるのは冬なので、一番洗濯物が乾きにくい時期にも関わらず、夜洗濯したものが翌朝にはしっかり乾いています)
- 洗濯物を居室内に干せるので加湿効果も期待できる
というところです。実は私の自宅にも設置しているので、この恩恵は非常に大きいと毎冬感じています。
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この蓄熱式暖房機ですが、実は設置に際して注意して欲しい事があります。それは【背面が床から天井までの壁の場合】に限ります。どういう事かというと、私達が建築している木造在来軸組み工法の建物は下記のイラストのように沢山の木材が組み立てられて、然るべき箇所に【筋交い】といわれる補強材が入っています。
以前に大工さんからお聞きした話で、実際に自分の目では確認した事がないのですが、筋交いが入っている壁のところに蓄熱式暖房機をおくと、木(筋交い)が乾燥してヒビ割れる音がすごいらしいのです。筋交いを固定するのには専用の金物が用いられ、強固に固定されているので、木自体としては乾燥による変形という逃げ場はなくなっています。
したがって、過去にリフォームで壁をめくった際に筋交いが捻れてしまっていて驚いた事があったようなのです。(筋交いといしての機能もしっかり果たせていない可能性もあります)
絶対危険なので、背面に筋交いがある場所への配置はやめてください。とは根拠がなので言えませんが、できれば避けた方が良いと思いますし、個人的には
- 洗濯物がよく乾くという=カーテンレールに洗濯物も干せる
- コールドドラフトの解消
という利点を生かして、窓の下への設置をオススメします。※カーテンレールは可能であればパイプが太い装飾レールがオススメです。
冒頭にも書いたように製品としての採用率は低くなってきましたが、もし設置を検討する場合は今日ご紹介したような事にも目を向けてみてくださればと思います。