家づくりコラム
- 家づくり全般
ベランダを作るのを見送った方が良い理由
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どちらでも良いならベランダの設置は止めておきましょう
洗濯物を干したりする用途で有効活用できるのがベランダ。たしかにあるないではあった方が生活が豊かになりそうです。
ベランダを作ると洗濯物を干すという用途だけではなく
- プランターを置いて植物や野菜を育てる
- エアコンの室外機を設置する(壁で囲われているので外観を損ねない)
- 建物に凹凸が出来る事もあるので、外観が格好良く見える
- (花火を見ながら)ベランダで夕涼みのビールを飲む
- リビングの延長(お庭的な役割)として利用できる
という生活も手に入れる事が出来ます。このように明確な目的があると良いのですが、冒頭に書いたような「あればあったで使うかもしれないし、作ろうかな」と迷われている場合はベランダを作る事はオススメできません。
なぜなら、色々なリスクを伴う可能性があるからです。
- 雨漏りの原因になる
- 外壁の劣化が早くなる
- 防水処理の修繕費用が発生する
これらはあくまでも最悪の場合に起こりうる事で必ずしも起こるとは言えませんし、私達もそのような症状を引き起こさないように注意して施工しています。
- 業界の常識であって、あまり一般の方んは知られてないかもしれませんが、実はベランダよりも屋根の方が雨漏りのリスクは格段に減ります。(ベランダは屋根に比べると水が入りやすいという事です。)
- ベランダや玄関のポーチの柱を囲った外壁は壁内(外壁内側)に風が通りにくい可能性もあり、それが原因で外壁の表面が傷んでくる事もあります。(主に窯業系サイディングに多く見られる症状です。)
- ベランダ床の防水処理は永久保証ではありません。気象条件等によって保守の時期は違いますが、雨漏りをする前に点検と保守工事をする必要があります。
以前にご建築して下さったお客様とお話をしている際に「ベランダよりもにサンルームにすれば良かった」という言葉をお聞きした事もありますし、「最初は欲しかったけど、いざ入居してみるとベランダは不要だった」という声も聞いた事があります。
不要なものが原因で補修工事や保守工事をするのはもったいないですよね。
否定的な事ばかり書きましたが、明確な目的があればもちろん作るべきだと思います。今一度必要かどうかご夫婦で確認してみてはいかがでしょうか。