家づくりコラム
- 家づくり全般
雨漏りの原因になるのは屋根だけではありません
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雨漏りは屋根からだけ発生するとは限りません
新築住宅を建築する時は、原則として欠陥を10年間保証する保険(以下:瑕疵保険)に入るか、欠陥が起こった場合の補修費用相当額を供託(ある機関にお金を預ける事)しなければいけません。
この保険は住宅設備(お風呂や台所、給湯設備等)や内装不具合は適用されず、建物の重大な欠陥(主に不動沈下と雨漏り)が発見された場合にのみ補償されます。
雨漏りは重大な欠陥のひとつです。私達も万が一にも雨漏りをしないように気を付けて施工をしているのですが、不幸にも雨漏りした場合、どこから水が入ってくる可能性が高いかご存知でしょうか?
- 屋根
- 外壁
- 窓やドア
1の屋根と思った方が多いと思いますが、瑕疵保険を引き受けしている保険会社さんの統計(支払い事例)でみると正解は2の外壁なのです。参考までに事故発生箇所で多いのは、
- ベランダ回り
- 1階の屋根と外壁の取り合い箇所
となっています。確かにこの箇所は雨漏りが起きる可能性が高く、私達も注意するところです。
ではそうすれば雨漏りのリスクを減らせるのか?
雨漏りのリスクを減らすには、原因となる箇所を無くす事です。
- ベランダ(バルコニー)を作らない
- 1階と2階の大きさが一緒な総2階の間取りにする
- 屋根形状を複雑にしない
最近は1階の間取りと広さを充実させるため、どうしても1階が大きくて、2階が小さくなる傾向があります。いくら保険で直せるといっても10年間限定(11年以降は保証対象外)ですし、気分の良いものではありません。総2階という選択肢は難しいかもしれませんが、不要なベランダを設置せずに屋根を複雑にしないという事をご検討してみてはいかがでしょうか?