家づくりコラム
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建築費用を予算内に収める方法
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皆目検討もつかないのが建物の金額ですよね
家づくりをする上で必ずと言って良いほど付いて回るのはお金(予算)の問題。値札が貼られている商品を購入する訳でないので、私達のように業界に勤務する方でないと、自分達が提案されている(希望している)内容がいったいいくらくらいかかるのかは皆目検討もつかないと思います。
建築費用はこれらによって大きく変わります。
- どんな設備機器を採用するのか
- 内外装の仕様
- 住宅の断熱や遮音性能
- 床面積の大小
- 地盤改良の有無
住宅メーカーを選定する時に参考にする方が多い建物の坪単価という目安もありますが、坪単価はあくまでも目安であって、業界としての坪単価表示上のルールがある訳ではありません。各社、坪単価の基準はまちまちなので、正直参考にならない場合もある為、会社によっては総額表示をする場合もあります。
本題に入ります。
では、どうしたら予算内の建物を収められるのでしょうか?
実際、候補とする住宅メーカーを選定した後に「その会社はいくらでくらいでどれくらいの建物を建てれるのか?」が気になり、(ご注文を頂いて建築させてもらったお家の)見学会へ行ってメーカースタッフに「だいたい、この建物でいくらなのですか?」と質問したとします。
メーカースタッフはこれらの心理が働き金額は申し上げにくいのです。
- お客様の個人情報の関係上、金額は言いにくい
- 費用をお伝えた場合に「高い」と思われて、将来の顧客から候補に外されたくない
仮に言ったとしても、若干安めにいうかもしれません。したがって、見学会場を訪問した時は「この建物でいくらですか?」よりも「御社の平均的な受注金額と建物の大きさはどれくらいですか?」と聞い方が良いかもしれません。
これで大凡(おおよそ)そのメーカーが建築している住宅の金額がわかりました。自分達の予算に入りそうな事が確認出来たので、打ち合わせに入ってきます。この時にも注意して欲しい事があります。
- 自分達の予算をメーカー担当者に伝える事
- 打ち合わせの最中に自分達で検索した画像(LDKのイメージ等)を担当者に見せたり、こんな設備を使いたいと遠慮なくいう事。そして、もし予算に入らなさそうであれば、担当者さんに「その旨をはっきり言って欲しい」と伝える事。
- 見積もり前に水廻り機器メーカーのショールームへ行って、採用したい機器を選定する事
住宅メーカー担当者も自社が建築する住宅の金額については大体把握していますので、上記の事に注意すれば、たとえ予算をオーバーしても倍ほど違ったりする事はなく、ほぼ予算に近づくような建物を提案してくれます。
設計と施工を一緒に行っている会社ならばそれで良いのですが、設計と施工が別の家づくりもあります。
この時は設計者さんも予算を考慮しながら設計してくれるとは思うのですが、実際に施工店さんから上がってきた見積もりをみると予算を大分オーバーしているというケースもあるようです。
家づくりにどれが正解で、どれが不正解という事はありませんが、今日ご紹介した事に気をつけながら予算については考慮をしてみてくださいね。