家づくりコラム
- 習慣・神事
どのような生活が送れるのかイメージしながら間取りを検討しましょう
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風水や家相はどこまでこだわればいいのでしょうか?
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等々、家づくりに関するテレビ番組は沢山ありますが、Dr.コパという風水に精通した1級建築士さん間取りに対する方位や色使いで開運を図るという番組(特集)が一時期(といってもかなり昔ですが)一世を風靡しました。
マイホームは一生に一回の買い物ですから、風水や家相を気にする人はとことんこだわれば良いし、それがダメという事は一切申し上げる気はありませんが、家づくりの原理原則はどのような暮らしを家族で送りたいのか?という視点が一番なのであって、家相や風水はその延長上にあるものだと私達は考えています。
私達が日々営業をしている中で感じるのは、これらの事については徐々にこだわる人が減ってきているという事です。
しかしながら以前として 鬼門・裏鬼門(きもん・うらきもん) という方位についてはお客様からご指摘を受ける事があります。
鬼門とは北東、裏鬼門とは南西の方角のこと。家相ではその方位に玄関や窓、トイレなどの水まわりを作ると、家の中に悪いことが起きるとされています。
日本列島は北東から南西に傾いていて、その背骨に山脈があり、その山に直交して川が流れています。つまり山も川も日本列島と同じように傾いているので、水利を考えて川沿いに道や家を作れば、自然と家の開口部も北東か南西、つまり鬼門の方角を向くようになります。
間取りの考える際、明るい南側にリビングや部屋を作るのがセオリーなので、お風呂やトイレ、洗面脱衣室等の水まわりは必然的に北側に固まります。従って、水廻りのどこかが鬼門の北東かかってしまう事は往々にしてある事です。
先にも書きましたが、家族の生活が暮らしやすさが大前提ですので、家相や風水を取り入れようとこだわった末に生活の利便性を犠牲にするのはオススメできませんし、そうならないように私達もお客様も意向を汲みながら間取りをご提案出来るように心掛けています。
参考までにですが、結果論的に家を建築してから早い時期に身内に不幸があったというのは耳にする事はあるし、昔からも「家を建てると不幸が起きる」という迷信もありますが、「鬼門・裏鬼門を気にせずに家を建てたら、悪いことが起こった」という話は今のところ耳にした事がありません。
だからといって、くどいようですが家相や風水を気にしなくても大丈夫という事を申し上げるつもりもありません。全ての意向を取り入れられるのがベストなのは間違いありませんが、もし難しい場合は【自分達にとって何を優先して、何をあきらめるのか?】をご検討されてみてもよろしいのではないのでしょうか。