家づくりコラム
- 資金計画
分割実行と一括実行はどちらがお得なのでしょうか?
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住宅ローンは少しでもお得な方法を選択しましょう
住宅は一生に一回の大きな買い物です。
- 土地を購入して家を建築する場合
- 建売住宅を購入する場合
七尾市・中能登町で2000万円〜3000万円のご予算でご検討される方が多いのですが、いずれにしても現金で購入する方は極めて希少です。したがって、皆さん住宅ローンを利用する訳なのですが、今日は前者(マイホーム建築をする方)向けのお得な住宅ローンの借方についてご紹介したいと思います。
住宅ローンには分割実行を一括実行があります
土地を取得して家を建築する場合、大きなお金が数回に渡って動きます。最初は土地購入時。
- 土地代金
- 仲介手数料
- 登記費用(所有権移転等)
弊社の場合はその次に建物の契約時金、上棟時金、最終金(完成時金)が必要となります。参考までにこれらの割合は
- 契約時金・・・契約金額の10%
- 上棟時金・・・契約金額の50%
- 最終金・・・契約時金の残額と追加・減額工事の合計
です。いづれにしても大きな金額ですので、銀行から融資を受けて各種支払いをしないといけません。そこで、選択肢として出てくるのが分割実行と一括実行なのです。
例えば、3000万円(土地:800万円(諸々の費用含む)、建物2200万円)借りて支払いするとします。
分割実行は必要な時に必要な金額を借りる方法で、一括実行は一度に3000万円借りて、その中から支払いをしていく方法です。参考までに分割実行はお金を前借りしても返済は入居後からでも大丈夫(返済を据え置いている期間は金利の負担は発生します。)なのに対して、一括実行はすぐに返済が始まってしまいます。
ではどちらがメリットがあるのでしょうか?
分割実行のメリット
- 現在アパートに住んでいる場合は家賃と住宅ローンの返済が重ならない
- トータルで必要な登記費用が安くなる(税制優遇を最大限利用出来るからです)
分割実行のデメリット
- せっかく短期固定金利の安い金利でお金を借りれたとしても、分割実行した時から返済スタートとみなされるので、返済スタートしてから短期固定金利が終了するまでの期間が短くなる。(すぐに金利見直し時期がくる)
- 銀行の融資取扱手数料が割高になる
一括実行のメリット
- すぐに返済がスタート出来るので、少しでも早く払い終える事が出来る(分割実行に比べると元金の減りも早い)
- 銀行の取り扱い手数料が割安になる
一括実行のデメリット
- すぐに返済がスタートするので、家賃と支払いが重なる月がある
- 登記費用が割高になる
このようにどちらかのメリットがどちらかのデメリットになっているという仕組みです。結局どちらがお得なのかは正直その方次第だと思います。融資を受ける経費に関して言えば分割の方が安く抑えられる可能性が高いのが正直なところですが、一括は一ヶ月でも早く安い金利で元金を返済出来るというメリットがあるからです。
しかし、あえて私達の見解を申し上げるとこのようになります。
分割の方が経費(登記費用と融資取扱手数料の合計)は割安かもしれませんが、驚くほどの差額にはならない可能性が高いので、建築期間中の数ヶ月に家賃と住宅ローン返済の2重払いが自己資金等で出来るようであれば、一括実行の方がお得かもしれません。
ちょっと難しい話なので、ご理解に苦しむかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。