家づくりコラム
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2世帯住宅は世帯ごとに玄関を分けるべきか
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価値観が違うからこそ玄関は分けた方が良いのでしょうか?
弊社でもお問合せ(施工実例)が増えてきている2世帯住宅。やはり一番大事なポイントは親世帯と子世帯の良好な関係です。
当たり前ですが、親と子では価値観や家づくりに対する思いも違います。そこで今日は毎日使う大事なスペースである【玄関】は一緒で良いのか、別々が良いのかという事について実例を交えてご紹介します。
まず親世帯の玄関のイメージは以下の通りです。
- 近隣のお友達との井戸端会議が開かれる
- 必要以上に広いスペースと腰高の玄関収納の上に置かれた沢山の置物
それに対して、子世帯のイメージはこのようになります。
- 玄関の大きさはほどほどでシューズクローク等の収納を設けて収納を充実させたい
- 飾り物は棚の上ではなく、壁面を利用したニッチ
玄関が一緒の場合、床の色や壁紙等の内装はどちらの意見を採用すればよいのか正直悩ましいところです。(大概、子世帯の意見が優先されますが。)その他にも下記のようなメリット・デメリットがあります。
デメリット
- 家に入りたいけど、玄関先で義母がお友達と立ち話していたら入りずらい
- 玄関が沢山の靴で溢れたら正直急な来客があった時に恥ずかしい
メリット
- 玄関やホール・廊下の面積が減るので、その分居室を広くとれる(収納もまとめて広く確保できる)
- 建築費用が安くなる
- 日中、親世帯が在宅の場合は宅急便の受け取り等が便利
- 子供が小学校から帰ってきて親世帯のリビングにいても外に出る事なく子世帯のリビングに変えれる(行き来しやすい)
玄関を別にした時のメリットとデメリットはというと、上記の逆となります。参考までにシティハウスでご建築くださったお客様はどちらのスタイルをとっているのでしょうか?
この2つの事例以外にも沢山の2世帯住宅をご建築させていただきましたが、ほとんどが玄関はひとつです。やはりメリットからデメリットを差し引いても一つの方が十分メリットがあるからだと思います。
時には都合が悪い時もあるかもしれませんが、家族なのですから、お互いを気遣い、言いたい事は言い合いながら、収納の面についてはしっかり容量を確保出来るようなシューズクローク等を検討して、玄関は一つというという選択をされるのが良いと思います。