家づくりコラム
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間取りに凹凸をつけるのは避けた方が良いのでしょうか?
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建築に関する言い伝えに【欠け)】があります
間取りには家相や風水の考え方を取り入れたいという方もいらっしゃると思います。家づくりに関する価値観は人それぞれですし、私達は家づくりには正解がないと考えていますので、最終的な目標=納得(満足)のいく家づくりが出来るのであれば、どんな方法でも取り入れれば良いと思います。
建築は昔から行われていた行為ではあり、沢山の考え方や言い伝えがあります。今日はその中の一つである【欠け】についてご紹介します。
60代後半以降の年代の建築に携わる方は、この【欠け】を気にする場合があります。欠けがあると不吉だとされ、倦厭される事があるのです。では欠きとはどんな事を指すのでしょうか?
建物の凹凸の事を挿指し、上の図のような箇所の事をいいます。(主に1階の間取りで考えられ、2階は然程この考え方の影響は受けないようです。)欠けは家相の考え方にあたり、欠ているところの方位によって、下記のような不都合内容があります。
北の欠け・・・後継者問題。子孫の衰退。
東北の欠け・・・家督相続者に災いあり。家族のいさかいが絶えない。
東の欠け・・・長男は出世しない。家族は衰退。長男は女性問題が絶えない。
東南の欠け・・・商売の破綻。社会的信用の喪失。長女は晩婚もしくは結婚できない。
南の欠け・・・社会的名声を失う。女子の子供はケガなど体を痛める事故多し。
南西の欠け・・・主婦が大病多し。主婦、再婚の相。養子の相続になる。
西の欠け・・・支出多し、家産(家の財産)衰亡。子供の異性間問題多し。
北西の欠け・・・主人が社会的に破綻する。財運なし。
では、全く凹凸のない四角い家なら無難なのではないか?と考えると思いますが、実はこれはこれで家相としては凶とする考え方があるのです。
もちろん、敷地の形状によってはどうしても張りや欠けが出てくるし、逆にそれらを上手に利用して人目につかないようなお庭をつくったりする工夫もアリだと思います。何より、「こうしなきゃいけない」と考え方をフリーズさせてしまうと間取りや形状ばかりに気を取られすぎて、生活の利便性を阻害してしまうかもしれません。
それではせっかくの家づくりが台無しになってしまうと私達は考えます。
家相や風水は大事なのは間違いありません。しかし、これまで気にされているお客様(もちろん、取り入れたいという考えは否定しませんし、最大限考慮した間取りをご提案します。)と接していると、どこか間取りに歪みが生じ、最終的には「気にしていていたら間取りが完成しませんし、ある意味仕方ないですね。」とおっしゃってくれる方もいらっしゃいます。
実際住むのは自分達ですし、なにか都合の悪い事がおきたら他のところに原因を求めずに自己責任と考えた方がストレスもなく、豊かな暮らしが遅れるのではないかと思います。くどいようですが、家相や風水を否定している訳ではありません。
何が自分達の家づくりにとって大事なのか。
そんな事をご夫婦で話し合いながら家づくりをしてみるのも良いのではないでしょうか。