家づくりコラム
- 家づくり全般
増税前と増税後、どちらがお得に家を建てれるのか?
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そろそろ消費税増税の背中が見えてきました。
消費税増税の決定が濃厚になってから、消費が冷え込まないように数々の税制優遇が打ち出されています。
- 軽減税率
- 自動車税の優遇
- 住宅関連の税優遇
等です。もちろん私達に関係するのが住宅関係の優遇措置です。世間的には消費税増税後の方がお得に住宅を取得できるのでは?という憶測も飛び交っていますが、果たして憶測は本当なのでしょうか?今日は1つのモデルケースを参考に検証していきます。
例)
- 夫婦共働き(世帯年収500万円)、子供(小学生以下)2人
- 借入2500万円 30年返済(2年固定金利 0,5%)
- 建物価格1800万円(税別)
現在の8%の場合、受けられる税制優遇は
- 住宅ローン控除:年末借入残高の1%×10年
- すまい給付金 10万円(所得目安:475万円超510万円以下)
となります。住宅ローン控除を満額で受け取れたと仮定して、2500万円×1%=25万円×10年で250万円に住まい給付金が加算され、260万円が還付される事になります。
これが10%になるとこうなります
- 住宅ローン控除:年末残高の1%×10年+建物価格の2% ※2020年12月末までに入居
- すまい給付金 40万円(所得目安:450万円超525万円以下)
計算していくと住宅ローン控除が250万円、建物価格が36万円に住まい給付金が40万円加算されるので、合計326万円の還付となります。土地に消費税はかかりませんので、建物の消費税の差額(8%:144万円、10%:180万円)は36万円となりますので、結果的にすまい給付金の差額分(30万円)だけ増税後の方がオトクとなります。
したがって、世間に飛び交っている憶測は合っているという訳です。
もちろん、これらはあくまでもシミュレーションですので、ケースバイケースで該当しない事もあるかと思います。しかし、こうしてみると慌てて購入しなくても良いのがお分かりになると思います。
世の中の住宅メーカーの中には
- 増税前キャンペーン
- すまい給付金の差額をキャッシュバック
- 今が買い時
などとと消費を煽るような宣伝をする会社もあるかもしれません。しかし、一生に一回の買い物は慌てて買うものでもないと私達は思っています。来年の3月末までに建築請負契約をすれば、入居(お引渡し)が10月以降でも現行の8%が適用されるという特例もありますが、その制度にもとらわれず、ゆっくりと自分達の家づくりの価値観が同じ住宅メーカーを探して、納得のいく家づくりをして下さいね。