家づくりコラム
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クローズドキッチンという選択肢
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開放的なキッチンとは真逆の区切られた空間がなぜ着目されるのか
キッチンは一日の家事の中でも一番長い時間を過ごす場所です。小さな子供がいる家庭では、炊事をしながら子供の様子を確認したいというご要望も多く、それを実現する方法の一つとして採用されるのが対面キッチンスタイルです。
このスタイルのメリットとして下記のような事があげられます。
- 炊事をしながら家族の様子を確認できる(テレビ等を見ながら家事を出来る)
- 吊戸棚を設置しない事によって、LDKがより広く感じられる
- 設置する腰高の壁を利用して飾り棚等を造れる
- 背面に食器棚等を置きやすくて、家事効率も高まる
デメリットはというと、
- 広いスペースを必要とする(大きさが限られているLDKには不向き)
という点です。メリット・デメリットの項目数を比較するだけでも人気がある理由がご理解頂けると思います。
今やほぼ多くのお宅で採用されているキッチンですが、最近【クローズドキッチン】という考え方も出てきました。読んで字のごとく、壁や扉で仕切られたキッチン(台所)の事を指します。
なぜ開放的な対面キッチンとは真逆の空間が着目されているのかというと、実は臭いの問題があるからなのです。
当然ですが、コンロ上には換気フード(換気扇)が設けられています。調理機器から発生した臭いや油は換気扇が外へ排出してくれるようになっているのですが、実は完璧に排出出来るのかというと出来ない事も多く、調理時のにおいが部屋に残ってしまう事があるのです。これを気にする女性も多く、臭いをダイニングやリビングに逃がさないようなスタイル=クローズドタイプを選択するという訳です。
女性の50%程度はキッチンの臭いが気になるという調査データ(LIXIL WEB調査2018)もあります
臭いの問題だけでなく、キッチンの中(作業中の手元やトップカウンター)を見られたくないと思う場合にも有効です。
- オープンキッチン
- セミクローズドキッチン
- クローズドキッチン
キッチンの据え付け方には沢山の選択肢がありますので、自分達に合うキッチンのスタイルをゆっくりご検討してみてはいかがでしょうか。