家づくりコラム
- 屋根
雨漏りのリスクを減らす屋根の作り方
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簡単に直せないところだからこそしっかり検討しましょう
雨漏りの原因に直結する屋根。参考までに屋根以外に原因となりうる箇所として以下の2つがあげられます。
- 外壁
- ベランダ(バルコニー)
外壁はモルタル壁等のクラック(ヒビ)が原因であったり、ベランダは防水処理がしっかりされていない事が原因であったりします。その辺の事についてはまた他のコラムでご紹介しますが、今日は屋根の事についてご紹介します。
雨漏りしにくい屋根はどんな形状なのでしょうか
日本の住宅の多くは木で作られている木造住宅です。木だけに限らず鉄でも同じことが言えるのですが、これらの材質の弱点の一つに水に弱いという点が上げられます。なぜ木は水に弱いのでしょうか?
- 腐るから
- 湿気は木造住宅の天敵である白アリをおびき寄せるから
この2つが最たる原因です。
水のトラブルと聞いて、まずイメージするのはこの2つです。
- 屋根等からの雨漏り
- 水道管や排水管のトラブル
屋根のトラブルを回避する為には屋根の形状をしっかり考える事が最も効果的です。では、どんな屋根が最も雨漏り対策に有効なのでしょうか?
シンプルな屋根
瓦の場合は屋根の傾斜がきつくなるのでなかなか採用する事は難しいですが、緩い傾斜を実現できるGL鋼板を採用するとシンプルな屋根=片流れ屋根にする事が出来ます。

片流れ屋根の事例(引用元:シティハウス産業HP施工事例)
当然といえば当然なのですが、屋根形状を複雑にするばするほどリスクは高まります(特に谷と言われる部分)ので注意が必要です。極端な例を挙げるとこのような建築物はしっかりと雨漏り対策を施すと同時に定期的なメンテナンス(点検)が必要になります。

北九州市国際友好記念図書館
上からみると、このような屋根形状です。

赤丸のところが谷といわれる箇所です
こう見比べて頂くと雨漏りのリスクについては一目瞭然ですよね。
切妻(きりつま)屋根・寄棟(よせむね)屋根
瓦を採用する場合はこのようなシンプルな屋根(切妻)が有利です。この切妻いがいに寄棟という屋根もあるのですが、2階の間取りによっては谷部分が出来る事もあるので、その場合は注意が必要です。

切妻屋根の事例(引用元:シティハウス産業HP施工事例)