家づくりコラム

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エアコンと室外機の位置を事前に把握しておきましょう

明星光紀
更新日

今の生活の必須アイテム=エアコン

昔は「エアコンの風が嫌い」という理由でエアコンではなく扇風機で夏を過ごされる方がいたくらい、今日(こんにち)の気温ほど上昇する事はありませんでしたし、エアコンの不使用が原因で熱中症になるという報道もほとんどありませんでした。(そもそも熱中症という概念自体なかったのも理由の一つだと思いますが。)

ところが、今ではエアコンなしでは生活できないくらい気温は上昇し、豊かな生活を送る為には必須の住宅設備となっています。

 

それくらい大事なものなのですが、実は意外と家づくりの過程においてエアコンの位置について検討されない方がいらっしゃいます。そこで今日はエアコンの室内機・室外機の設置に関する私達の考え方をご紹介します。

家の顔(正面)には出来るだけ室外機を設置したくありません

室外機等を設置しないスッキリとした外観(家の顔)(引用元:シティハウス産業HP施工事例

道路から見える壁面は家の顔だと考えています。

このように見栄えを気にしますので、室外機を設置するという事は出来るだけ避けたいのです。しかし、間取りによっては事前に室内のどこにどのように設置するのかを考えておかないと家の正面しか設置出来ないという事態に陥ってしまう可能性もあります。そういった事態を避けれるように電気配線のお打ち合わせの際にはしっかり確認する事が大事です。

ただし、カーポートや目隠しフェンス等を設置する事によって、室外機の存在を消す(気にならなくなる)事も可能ですので、そのような場合はここまでこだわる必要はないかもしれません。

意匠性を重視するLDKは特に注意が必要です

LDKは家族が揃って一番長い時間を過ごす場所です。したがって、この空間をどのように作るのかは家づくりをする上でとても重要な事項ですし、飾り棚や壁に凹凸をつけるとう沢山の工夫を盛り込んでお気に入りの空間にしたいと誰しもが思います。

意匠を凝らしたLDKと空間内に設置したエアコン(引用元:シティハウス産業HP施工事例

例えば上記写真の場合はプライベートガーデン(写真左側)に室外機を設置したくなかったので、出入り口付近の壁(赤丸の箇所)にエアコン室内機を設置。LDKから外部までは距離があった為、先にエアコン用の配管を施工し、エコキュート類が置いてある北面に室外機を設置しました。

このように事前に検討する事によって意匠を損ねる事なくエアコンを設置出来るのです。

エアコンは長手方向に風が吹くようにしなくてもよい

細長いお部屋の場合、短い辺(壁)にエアコンを設置し、長い辺(奥行)に向かって風が吹くようにエアコンを設置するのが効率が良いと思うと思いますが、エアコン業者さんに聞いたところによると最近のエアコンは性能が良いのでそこまで気にしなくても良いと聞いた事があります。

したがって、【エアコンはココに設置すべき】という考えに縛られる事なく柔軟に設置場所を検討してみるのもよいと思います。

今日は1階についての事例で紹介しましたが、2階の寝室や子供部屋も同様の事が言えます。(特に2階の場合は配管(もちろんカバーはつけると思いますが)も露出するので注意が必要です。)そこまで気にならない人もいるかもしれませんが、言われると気になるのが室外機問題。良かったら参考にして下さいね。