家づくりコラム
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【木視率】を知って、心安らぐLDKをつくりましょう
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どれくらいの割合で木がみえると良いのでしょうか?
木造住宅=木が見える住宅ではありません
私達がお客様に提供しているのは木造住宅は構造(骨組み)を木でつくる住宅で、構造材はビニールクロス等で覆われる事が多い為、木造住宅といえどもお部屋の中は木を感じられない空間に仕上がる事もあります。
住宅メーカーさんの中には室内に無垢の木をたくさんあらわしたり、自然素材を積極的にご提案する会社さんもありますし、私達も木をポイントとして見せる事については少なからず意識をしています。
なぜなら内装に木を用いればとても心落ち着く空間に仕上げられるからです。
その証拠にカラーフロアーや窓枠等でも木目柄のものがほとんどですし、アクセントとして木目柄のビニールクロスをが採用頂く方も多いのです。
木(の風合い)を室内で表現する方法は2つあります。
- 床や天井、壁に木を採用する
- 構造材である梁や丸太を現す
冒頭にお伝えしたように私達の家づくりでは壁や天井にはビニールクロス、床には建材のカラーフロアーをご提案する事が多いです。しかし、最近ではLDKに大きな吹き抜けを作って梁を現したり、キッチンや玄関の天井に凹凸をつけて木目柄のビニールクロスを張る事が増えてきました。
やはり皆さん木(木目柄)を見ながら暮らしたいという想いをお持ちなのだと思います。
【木視率】という考え方
では一体空間に対してどれくらいの割合で木が見えると良いのでしょうか?
その考え方の一つに【木視率】というものがあります。
【木視率】とは、部屋に対してどれくらいの面積で木が使われているかの割合を示す言葉です。部屋の全面積を100%に対して、おおよそ床面20%:壁面60%:天井面20%の割合で分けられます。
現在の住宅は20%程度が多いと言われており、それに対して、45%くらいまで木視率をあげると落ち着いた空間になるそうです。(参考:株式会社マルホン)
お部屋のどこに木を使うと良いのでしょうか?
天井や梁、床、壁に設ける飾り棚等で木を見せる事が一般的に多いし、おすすめです。
見せる木は無垢材の方が風合いもよくなりますが、コストが上がったり、反り等の問題が発生する可能性も無きにしも非ずなので、狂いが生じない建材(集成カウンターや既製品カウンター)やコストの抑えられる木目のクロス、一見無垢材とは見分けがつきにく木目柄のカラーフロアー等を採用して木視率を上げると良いと思います。
それでも、化学物質等が理由で建材に抵抗がある方は住宅メーカーの担当者さんに相談してみて下さいね。
ただ【木視率】を上げれば良いという訳ではありません
木を見せる際にもう一つ気にして欲しいポイントがあります。それは、「木の色の統一感を図る」という事です。
例え木視率30%程度で上手に気を見せれたとしても、木の色に統一感がないとアンバランスな空間に感じてしまうからです。自然塗料のバトンでもこんなに多くの色があります。
- 床(カラーフロアー、無垢材)の色
- 天井(ビニールクロス、羽目板)の色
- 室内建具や窓枠の色
それぞれの場所で違った色を使わないようにご注意くださいね。
最後に
今まで【木視率】という視点についてはあまり気にしていなかった人が正直多いはずです。しかし、先にも書きましたが、床が20%ですので、その他の部分10~20%程度木をみせる配慮をする事によって、より落ち着いた空間になります。
これから家づくりをされる方は是非【木視率】を気にしてみて下さいね。