家づくりコラム
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【間取り】子供室の当たり前を違う角度で考えてみましょう
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子供は2階に自分の部屋を欲しがるけど・・・
間取りを考える時に誰しもこのような間取りを思い浮かべると思います。
1階:玄関、LDK、和室、水廻り
2階:寝室、ウォークインクローゼット、子供室
これが正解とか不正解という問題ではなく、私達も実際そのような間取りをイメージしてご提案しているのも正直なところです。そして、当たり前のように2階建ての家が建っていきます。
今日はそんな当たり前の事を違う角度から見た場合の子供室の事についてご紹介したいと思います。
子供室を使う期間は限られています
私達が【当たり前】としている家づくりを違う角度から見ると『2階建ての家は無駄が多く、使いにくい』という意見も耳にする事があります。
どういう事かというと子供室を2階に作った場合このような事が考えられるからです。
- 子供が小さいうちは自分の部屋をすぐには使わない
- ある程度大きくなってもお化けが出そうな気がすると怖がって親と一緒に寝る
- 子供が使わないうちは物置となるけど、そもそも2階まで物をとりに行くのが面倒なので、リビングに物があふれる
- 子供が自分の部屋を使うのは中学・高校の6年間で大学進学や就職で家を出る事も考えられる(以降は再び物置と化す)
1階の和室は必要なのか?
また、1階LDKと隣接した和室もとても人気があります。
- 普段は、子供たちの遊ぶ空間
- 親が泊まりに来た時や赤ちゃんとママが寝る部屋(子供が小さい時は家族で寝る部屋)として
- お客さんが来た時にも使える部屋
このような用途を考慮すると人気があるのも納得がいきます。
これをまた違う視点で見てみます。
収納を含めた和室の広さが仮に6帖だとしたら、この和室をつくるためのスペースとコストを寝室や子供室をつくるための費用にあててみてはいかがでしょうか?
子供室を1階につくることで子供室が客間としての用途も兼ねられるとしたら和室は不要なのかもしれませんね。
子供室を1階につくるメリット
- 子供がリビングダイニングに置きっぱなしにしている教科書やランドセル等を自分部屋に片付けるようになる=LDKが片付く(モノであふれない)
- 親の気配が感じられるところで遊ぶ(寝る)ことが出来る
- 2部屋相当の大きさを作った場合、子供が大きくなるまで部屋を仕切らなければ寝室として家族で利用できる
- (子供が使っていない年齢の場合)ご両親が遊びにきた際の寝室として使える
- 子供が巣立ったあとは自分達夫婦の寝室として利用できる
このようなメリットがあります。
フル活用できる家が理想の家なのかもしれません
このように【当たり前】の考えに基づいた【使わない部屋】をつくるよりは用途を兼用で使う事も踏まえて、無駄なく使える家をつくるのが理想なのかもしれません。
- 変化する年齢や家族人数、ライフスタイルに柔軟に対応できる
- 合理的に建築費用を抑えられる
このようなメリットもありますしね。ただし、今日ご紹介したのはあくまで考え方の一つです。家族にとっての豊かな生活をそれぞれですので、自分達にあったライフスタイルをゆっくり検討して家づくりに取り組んで下さいね。