家づくりコラム
- 間取り
利便性を追求しすぎると逆に住みにくいお家になります
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出来るだけ小さい部屋を沢山つくらないようにしましょう
【とにかく1階を充実させたい】一生に一回の家づくりなので、このように誰しもが考えるのは当然です。ところが、少しでも便利に過ごそうと考えすぎて、以下のような小さな部屋を沢山作ると逆に住みにくいお家になってう可能性があります。
- LDKから水廻りや和室へ続く半畳程度の廊下
- 洗面室と脱衣室を分ける
- 書斎
- 各種収納(ファミリクローク、シューズクローク等)
等々。
お部屋を作ると当然ドア(引き戸)や照明、スイッチが必要になり、間仕切壁の長さも増えます。その結果、建築コストは上がってしまいます。
水廻りの動線にもご注意を
キッチンから洗面脱衣室やサンルームへの動線を短くしようとしたり、キッチンを中心に家の中をぐるぐる回れる回遊動線にこだわりすぎるとどうしてもドアや引き戸が多くなります。一見、どこの部屋へも行き来できるので、便利そうに見えますが、実は逆に不便を生じさせてしまう可能性があります。
- 部屋間の移動をするためにいちいちドアを開け閉めしなくてはいけない(もしくは作ったはいいけど、常に開けっ放しの状態)
- 照明のスイッチを入り切りを頻繁にしないといけない
- ドアや引き戸が多すぎて壁面がないとサイドボード等の家具もおけないし、コンセントやスイッチをつけれない
では、どうすればこのような事態を回避できるのでしょうか?
同じ機能の部屋は出来るだけまとめましょう
- 娘がいるので、将来の事を考えるとどうしても洗面室と脱衣室を分けたい
- 2世帯住宅だし、それぞれの家族のプライバシーを保つためにも諸々の部屋を分けたい
- 自分だけの趣味室が欲しい(主にパパから多くみられるご要望)
このようなお気持ちもわかるし、そのご要望を曲げてまで「小さなお部屋はつくるべきではない」と言うつもりはありません。しかし、出来るだけ機能的にまとめられるお部屋は一つにすると利便性が向上します。
例えば、どうしても洗面室と脱衣室を分けたいときは、小さな洗面室を作るのではなく、洗面化粧台を階段室やホールに据え付けたりすると便利かもしれません。
また、書斎を持ちたい気持ちも分かりますが、小さな部屋をつくるのではなく寝室の1角にカウンターを設置して、書斎コーナーを持つのも良いのかもしれません。
それでもどうしても小さなお部屋を沢山つくりたいという方はスイッチやコンセント、家具の配置をしっかり考える事をおすすめします。
最後に
初めて家づくりに取り組まれる方は、完成してみないとどのような空間になるのかは分からないと思います。その心配を回避するには完成イメージをCGで確認する事も大事です。(住宅メーカーに「内観イメージを画像で確認したいんだけど」と声を掛ければ対応してくれるはずです。)
一生に一回の家づくり。後悔のないようにゆっくり検討して下さいね。