家づくりコラム
- 間取り
敷地の北側にLDKを配置すると良い3つの理由
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LDKは南側に配置するのが当然なのでしょうか?
敷地(方位)に対する部屋配置(ゾーニング)のセオリーとしてこれらの考えがあります。
- LDKは沢山光が入ってくる南側
- 建物は敷地内の北側に寄せて、出来るだけ南側を空ける
- 日当たりの悪い北側に水廻り
- 西日が差し込む位置にサンルーム
- 朝から明るい玄関になるように東か南に玄関
- 日当たりの関係ないところに大きめの収納
等々。
これらが間違いというつもりは全くありませんし、これまでこのような考えで多くの間取りもご提案させて頂きました。
ところが、最近これまでの考え方と違う角度で見てみる事も大事だなと思っており、実際今までとは考え方を変えた間取りのご提案もするようになりました。そこで、今日はそんな事についての自論をご紹介したいと思います。
LDKを思い切って北側に配置してみる
敷地の形状、立地環境、お隣さんの家の建ち方(窓の配置等)、風の吹き方等の条件によって柔軟に考える必要がありますが、北側にLDKを北側に配置すると3つの良い事がある事に気付きました。
- 敷地の南側スペースを大きく確保できる
- 無駄な窓をつけなくて済む
- プライベートな空間を作りやすい
1.についてですが、先に書いたセオリーの通り、お隣さんも北側に寄せて住宅を建築します。南側にLDKを配置して、大きな窓をつけたところで、もしお隣の建物が窓の目先2〜3mにあった場合、図面上では沢山の光が差し込むように思うかもしれませんが、実際は。。。と考えるとどうなるかわかりますよね。
ところが、北側にLDKを配置して、南側に大きな窓を設け、お隣との離隔距離を長くする事によって沢山の光が部屋に差し込む事が見込めます。
2.LDKの北側はお隣さんのLDKの大きな窓があるはずです。(我が家にとっての北はお隣さんの南ですからね)お互い生活空間を見られるのは嫌ですし、北側は採光という点においては然程効果を見込めないので、思い切って北側には窓を設置しないという選択肢もありです。
窓を設置しないとコスト削減にもなりますし、外壁汚れの原因の一つである窓からの水汚れも回避する事も可能となります。
3.については、お隣との離隔距離を長くする事によって目隠しを設置したりして、プライベートガーデンを作ったりする事が可能となります。
タイルテラスを作ってバーベキューをしたり、子供のビニールプールを広げたり、洗濯物干場として使えたりと用途は多岐にわたるので、そのような生活をイメージするだけでワクワクしますよね。
プライベートスペース(ウッドデッキ)を採用したLDK
お隣さんの建物(窓)もしっかり確認しましょう
間取りは紙の上だけで検討するのではなく、実際現地に行って近隣住宅の窓位置や敷地の高低差、風の吹き方等をしっかり確認する事も大事です。(基本的に住宅メーカーの仕事ですが。。。)
最近特に頂くご要望の一つに【カーテンを閉めずに生活したい】というものがあります。
これらを実現するためにも是非建設予定地廻りの環境もチェックして、必要に応じて北側にLDKを配置してみてはいかがでしょうか?
最後に
家づくり以外でもそうですが、こうしないといけないという決まりはありません。「住宅メーカーの担当者さんも一生懸命考えてくれているし、こんな間取りは出来ないから提案されないんだろうな~」と自分達で決めつけずに何でも相談してみてはいかがでしょうか?
一生に一回の家づくり。少しでも納得のいくものにして下さいね。