家づくりコラム
- 資金計画
長い返済期間である事も踏まえて毎月の返済額を考えましょう
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無理に家賃よりローンを上げるべきではない理由
マイホームを建築する際、沢山のご要望をお持ちの方は多いと思います。ご要望全てを取り入れられればいう事はないのですが、環境(敷地条件)によって間取りも変わってくるしご予算も絡んでくるので、【何を優先するのか】という取捨選択も大事な要素になってきます。
先に大きな夢を描いて、そこから現実(ご予算)をみながら取捨選択していくという方法もありですが、夢を削られていくようで楽しくないという感じる方もいらっしゃるはずです。
したがって、出来ればある程度の予算を決めてから家づくりを始められる事をオススメします。
ご自分達のご予算についてどのようにお考えですか?
「ある住宅メーカーさんから家賃プラス2〜3万円が当たり前って聞きました」
今のアパートの家賃で問題なく生活できているし、これからお給料も上がっていく事を考えると2〜3万円程度プラスした返済金額で家づくりをしている方が多いと人から聞いたのですが本当でしょうか?
例えばこのようなご質問を頂いたとします。
多くのご家庭が共働きであるし、出産を終えて奥様も働きにでる事を考えるとその返済金額は無理がないかもしれません。
しかし、家づくりをする上で理解しておかないといけない事は、収入が約束されたわけじゃないのに長期間の返済だけは約束されてしまうことなんです。
また、社会保険や物価は問答無用で上がっていっているにもかかわらず、子供の学費や仕送り、そして老後の蓄え等も出来るうちから準備していかないといけません。
お金に困ることなく、ずっと豊かに暮らし続けていただくためにも、今や当面の状況だけではなくもっと先の事まで考えた上で、家づくりの予算設定を行いましょう。
住宅ローン以外にも必要なお金を考えてみましょう
家づくりの予算の設定は「将来に向けての備えにいくらお金を回せるか?」という視点も視点も大事です。
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- つみたてNISA
といった制度をご存知でしょうか?
詳しい事はここでは割愛しますが、将来に向けての積み立てであり、利用する事によって税金の優遇を受けれるというお得な制度です。
こういった制度と生命保険や定期預金などを併用して不透明な将来に備えていければ少しは安心なのではないかと思います。
30歳の共働きのご夫婦の場合
- 旦那さん iDeCoに毎月1万円、つみたてNISAに毎月1万円加入
- 奥さん iDeCoに毎月5,000円、つみたてNISAに毎月5,000円加入
例えばこのようなケースでシュミレーションした場合、収入にもよりますが、iDeCoに加入することで、旦那さんは年間で12万円所得控除が増えることになり、所得税の税率が5%だとしたら、年間6,000円所得税を安くすることが出来ます。
また、10%かかる住民税を年間12,000円安くすることが出来る事から保育料もそれに連動して安くなるといった計算になります。
奥さんも同様な計算をすると年間3,000円所得税が安くなり、年間6,000円住民税が安くなることになります。
これを30年間ずっと続けることが出来たとしたら、(6,000+12,000+3,000+6,000円)×30年=81万円も、節税をすることが出来るという計算になります。
もし、これらの事にお金を回せればお得ですよね。
最後に
もちろん、生活を切り詰めてまでお金をこれらの制度に費やすべきではないと思います。毎日の暮らしが楽しくないと家づくりをした意味がないですもんね。
今日はあくまでも考え方の一つとして知っておくとよいかな?という情報についてお届けしました。一生に一回の家づくり。後悔のないように取り組んでくださいね。