家づくりコラム
- 家づくり全般
目標は家を建てる事ではなく豊かな生活を送る事です
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このページの目次
家を建てる事を目標にしていませんか?
- 賃貸住宅派
- 持ち家派
住宅の理想のカタチは人それぞれです。賃貸住宅派の方は何度も住み替えられ、その都度自分好みの空間をつくる事が出来ますが、持ち家派の人にとっては一生に一回の家づくりであり、一度建てたら住み替えするという事はほとんどないので、思い入れは一入のはずです。
マイホーム建築は一生に一回の買い物ですし、人生の一大イベントである事は間違いありません。そこで今日は家づくりをする上で忘れないでおいて欲しい事をお伝えします。
なぜ家を建てるのかを今一度考えましょう
住宅が低金利であり、土地の価格も下がり続けている昨今。マイホームの取得は手が届きやすい時期かもしれません。思いつきで「家を建てよう!」とご決断をされる方はいないと思いますが、家を建てようと思えば特に備えがなくても建てれてしまう時代です。
そんな中で、家を建てようという話が出た場合は今一度【なぜ家を建てるのか】という事を考えて欲しいと思います。
言葉は悪いかもしれませんが、マイホーム取得は友人や知人からもうらやましがられるし、正直ちょっとした優越感を得られる事に喜びを感じる人もいるかもしれません。
自分達の城をもつという夢を実現したいという気持ちや家族の為にという気持ちもよく分かります。
しかし、先にも書いたように家づくりには住宅ローンという多額の借金いう大きな責任も伴います。
したがって、どんな家を建てるのかという視点も大事ですが、入居してどのような生活を送るのかをいう事にも目を向けて欲しいと思うのです。
入居してからの生活が大事です
金融機関によって基準は変わりますが、住宅ローンはおおむね年収の25%程度の返済計画が出来ると考えられています。(自動車ローン等の返済も含めての金額です)
どういう事かというと、世帯年収600万円の家庭だと年間150万円(12.5万円/月)まで各種借入の返済が出来るという事です。
仮に上限ギリギリまで借り入れをしたとします。年収600万円の手取り金額はというと約450万円になりますので、450万円から150万円をひくと300万円(25万円/月)が生活費となり、
- 子供の教育費
- 光熱費
- 食費
- 各種保険
- 入居してから発生する住宅のメンテナンス費用
- 各種税金
これらの支払いを考えると生活はかなり厳しいものになります。(もちろん親からの援助がある場合はこの限りではありません。)
承知していても自分達の夢の為なので、最初は我慢できるかもしれません。
しかし、お金の話は夫婦でもトラブルの種になる可能性は高く、精神的ストレスを感じながらでは豊かな生活とは程遠いと思います。したがって、豊かに暮らす為にも無理のない返済計画をして欲しいと思うのです。
そうは言っても借りれば何とか生活もできます
住めば都という言葉もあるように、人間一定の環境に置かれればしっかり工夫してなんとか生活できるというのも正直なところです。(アナタの意見は一体どっちなの?という事を書いて申し訳ありません。。。)
しかし、あえてイバラの道を進むのではなく、入居してからの家族構成の変化(家族が増えたり、子供の成長に伴う間取りの変遷等)やマイホーム取得を計画してみるとよいと思います。
建てて満足して終わりなのではなく、建てて入居してからが本当のスタートなのですから。
一生に一回の家づくり。一時の感情に流される事なく、しっかりゆっくり検討して後悔のない家づくりを行ってくださいね。