家づくりコラム
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住宅ローン減税の延長が決まりそうです
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2022年度税制改正大綱の概要が固まりました
マイホームを建築・購入する際は少しでも税制優遇や各種補助金を受給できるようにと考えるのは当然です。ほとんどの方がご存知だと思いますが、それらの優遇の最たるものに住宅ローン控除というものがあります。
住宅ローン控除とは簡単にいうと以下のような恩恵を受けれる制度です。
- その年に収めた所得税が取り決められた割合(現在は借入金額の1%)で還付(返金)される
- 納税額が少なく、還付しきれなかった分については翌年の住民税が減額される
今年の9月30日までの契約で来年末までの入居であれば、13年間の控除を受けれたのですが、それ以降はどうなるかは定かではありませんでした。最悪の場合、住宅ローン控除の打ち切りという可能性も。。。
というのも、住宅ローン控除は収めた税金以上の還付(政府にしてみれば赤字)を受けれる【逆ざや】状態だからです。
正直、私達住宅業界の人間も住宅ローン控除がどうなるかは気になっていましたが、ありがたい事に以下のような内容で継続が決まりそうです。
- 2025年までの4年間延長
- 控除率は0.7%
- 長期優良住宅や一定の性能優良住宅は2025年までの入居で13年間の控除だが、一般住宅は2023年までの入居で13年の控除(2024、2025年の入居は10年の控除)
現行制度では、控除を最大限利用できる高所得層に有利な仕組みと言われていますが、今回の改正によって中低所得層を中心にトータルの減税額が増える可能性があるとも言われています。
13年間の控除を利用できる期間はまだ2年ありますが、家づくり(建物のみの検討・工事期間)に要する期間を1年と考えれば今からゆっくり考えた方がベターな選択かもしれません。土地探しから始められる方はなおのことです。
ただ、住宅ローン控除を受けるために慌てて計画し、後悔を残してしまうのは本末転倒です。
あくまでポイントは【自分達のペースで信頼できる担当者(住宅メーカーさ)との家づくり】だと思いますので、家づくりを検討されている方は後悔のないように取り組んでくださいね。