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リモコンニッチの上手な作り方

明星光紀
更新日

リモコンニッチをご存知ですか?

ニッチとは壁を凹ませた箇所の事を指し、主に以下のような用途で作られます。

今日はその中で、LDKで使うリモコン類をニッチ内に設置する時のお洒落な作り方についてご紹介します。まず、LDKに設置するリモコンといえばどのようなものが思い浮かびますか?

主にこれくらいかなだと思いますが、これらを設置する場所はすごく悩むと思います。目立つところに設置するとインテリア的にイマイチだし、かといって見づらいところにつけてしまうと都合が悪いからです。

見えないところであれば特に気にしなくてもいいかもしれませんが、どうしても見えてしまう場所や例え見えないところでもこだわりたい方もいらっしゃるはず。

そんな時にどのようにつくれば少しでもお洒落に見えるのでしょうか?

リモコンがニッチに対してキツキツにならないよう配置するのがコツ

「リモコンさえ凹み部分に収まればいいんでしょ?」とリモコンの大きさよりもひと回りくらいしか大きくない凹み部分をつくってしまうと窮屈なイメージを与えてしまいます。

リモコンによってはカバーが開くタイプもあるので、最悪の場合はカバーが開ききらないなんていう事も。。。

このような事を回避したり、少しゆったりとした印象を与えられるように余裕を持って設置すると見栄えも良くなります。

実際に設計したリモコンニッチ。【玄】はTVインターホン、【湯】はエコキュート、【SW】は照明スイッチ、【床】は床暖房のリモコンです。

高さはスイッチやモニターの高さから決めてニッチの大きさを逆算していく

上の図面の計画では、スイッチの設置高さを決めてからそれぞれのリモコンの設置高さを決めていきました。このようにスイッチなり、モニターの高さから逆算してゆとりを持たせてニッチを計画すると良いと思います。

大きさの違うリモコンやスイッチを並べるときはセンター合わせにする

エコキュートや床暖房、TVインターホンのモニターやスイッチはそれぞれ大きさが違います。これらをバランス良く配置するポイントはセンター合わせにするという事です。(上の図も【玄】と【湯】のリモコンの位置がセンター合わせになっています)

あくまで個人的な感覚ですが、下の写真もご覧いただいてご検討くださいね。

膳板(ぜんいた)を設置すると尚オシャレなスポットに

上の図を見ていただくとニッチの下に薄いカウンターが設置されているのが見て取れると思います。ニッチの四方を壁紙で巻き込んで仕上げるのもありですが、個人的は厚さ1cmの膳板を設置するとお洒落度が増すと考えています。

全体的に余裕のあるニッチ

最後に

ニッチをつくる為には早目に計画をしておかないといけません。基本的にニッチを造作する場合は、建築依頼先にお任せするケースが多いと思いますが、こんな感じに仕上げて欲しいとスマホで検索した画像を依頼先に見せてお願いしたり、簡単な展開図を作ってもらって確認する事で「こんなはずではなかった」という事も回避できるかと思います。

神は細部に宿る

というので、是非こんなところにもこだわってみてはいかがでしょうか?