家づくりコラム
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知っておきたい無垢床のメリットとデメリット
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無垢の床のメリット・デメリット
無垢材とは、工場で切ったり張ったりと加工されていない天然物の木材の事を言います。住宅の中でよく採用される無垢材は以下のものがあります。
- 床仕上材(無垢フローリング)
- 壁仕上材(腰壁等)
- 天井(羽目板)
無垢床と建材床、どこかどう違うのでしょうか?無垢材を使うとどんな良い事があるのでしょうか?そのように悩む事も多いと思います。そこで今日は床仕上材についてのメリット・デメリットについてお伝えします。
(出典 無垢フローリングピノアース)
自然素材なので体に優しい
一番のメリットはこれに尽きます。最近の積層材(カラーフロアー)は体に害が及ばないような化学物質を極力使わないようにしていますが(F☆☆☆☆と表示されています)、やはり自然素材の方が安心感があります。化学物質に過敏反応する方もいらっしゃいますし、赤ちゃんは顔が床に近いところではいはいするので、気になる方は無垢材の採用とご検討されると良いです。
表面が柔らかく、素足で歩いても気持ち良い
無垢の床の上を歩くとカラーフロアーとの質感が全く違う事を体感できます。表面は柔らかく温かみがあるからです。素足でバタバタと室内を走り回るお子様達の成長にも良い影響を与えそうですね。
個人差によって好き嫌いはありますが、見た目もやはりカラーフロアーとはまた違ったものになります。
七尾市にてご建築下さった C様邸 のLDK。無垢フローリングピノアース(WOODONE社製)をご採用頂いてます。
施工事例ページ → 変形リビングの窓から差し込む光が家族の笑顔を照らす家
同じく C様邸 の中2階。カラーフロアー(LIXIL ラシッサDフロア)が施工されています。
それでは無垢床のデメリットはどういったところなのでしょうか?
柔らかいだけあって傷つきやすい
子供が遊んでいるときにおもちゃをガチャンと落とす事は日常茶飯事です。表面が硬く加工されているカラーフロアーなら問題ないのですが、無垢床の場合は残念ながら凹んでしまいます。そんな時は家族の歴史と思って諦めるしかないのですが、後程自分でも出来る修繕方法をお伝えします。
隙間が生じる(素材が伸び縮みする)
無垢床は生きていますので、室内の湿度によっては乾燥収縮を繰り返します。乾燥収縮すると
- 夏は床材の取り合いが盛り上がる
- 冬は隙間が出来る
という症状も出てきます。もちろん、住めなくなるくらいひどいものではありません。床の取り合いとは何かというと無垢床は10cmとか15cm幅のモノを一枚一枚張っていくので、その継ぎ目の事を指します。(これに対してカラーフロアーは1枚の幅が45cmありますので、施工も楽なのです。)
お値段が高い
天然物だけあって、お値段はどうしてもあがります。
参考までに弊社がよくお客様に御採用いただく商品は一番上の写真でご紹介した商品です。理由としては
- 品質のばらつきがない
- 床暖房対応商品もある
- 塗装品もラインナップされている
からです。無垢材の採用をご検討されてる方にはオススメの商品です。
凹んだ場合の修復方法
無垢床が凹んでしまった場合、濡れタオルとアイロンを用意して下さい。手順は以下の通りです。
- 凹んでいるところに水を垂らす
- 30分くらい放置した後、濡れタオルをおく
- 濡れタオルの上からアイロンをあてる
アイロンは様子を見ながらあててくださいね。
以上、無垢床のメリット・デメリットでした。