家づくりコラム

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入居後に後悔したくない方へ~建築の習慣編~

明星光紀

後で良からぬ事が起きて後悔したくない方へ

家づくりは一生に一回のものです。長年この業界にいると「新築をした翌年は良からぬ事(身内の不幸等)が起きると言われる事があるます、実際どうなのでしょうか?」とお客様から質問される事もあります。

結果論でモノを判断されてしまうと確かにそのような事が起きてしまった事もあります。しかし、あくまでも結果論であって、あまりに気にしだすと生活が豊かになるどころか窮屈に感じてしまいますし、何も行動ができなくなってしまうと個人的には思います。

以前、【買ってはいけない食品】等の書籍が流行した事がありました。その時はマスコミで取り上げられていた事もあり、とても気にしたと思うのですが、今はどうでしょうか?人間は不安を煽られると心配になって気にしますが、知らないとそのままで物事は過ぎ去っていってしまいます。それとこれは一緒なのではないでしょうか?

建築は昔から人間の暮らしにとっては重要な位置付けにあるものだし、建築にまつわる数々の習慣や考え方、言い伝えがあります。例を上がると

等がありますす。今日はこの中の【習慣】の一つ【三隣亡と土用】についてご紹介します。

三隣亡と土用は建築を避けた方が良い時期を示したものです。この期間に建築(上棟)をしたり、土工事(基礎工事等)をするのは好ましくないとされています。

三隣亡は少し前までは建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされた。その字面から、この日に建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすとされたためである。現在でも、棟上げなど建築に関することの凶日とされ、建築関係の行為は避けられることが少なくない。「高い所へ登るとけがをする」と書いている暦もある。

(Wikipediaより引用)

土用の期間は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配するといわれ、土を動かしてはいけないとされてきました。今でも、家などを建築する際、土を掘り起こしたりする基礎工事などは土用の期間をはずす方が多いようです。

日本の行事・暦より引用)

やはりお客様にこの事をお伝えすると工事時期を外される(避ける)方が多いです。これも結果論なのですが、入居後に良からぬ事があった場合に負い目を感じたくありませんものね。

参考までにですが直近の三隣亡は以下の通りで、毎月数日はあります。

土用は季節毎にあり、直近だとこの期間が該当します。

三隣亡は日をずらせば良いので然程工期に影響はありませんが、土曜は約2週間工事が止まってしまうので、入居を急いでいるけど、どうしても気になるので「どうしよう?」と悩む事もあるかと思います。その場合は、土をいじらない基礎工事(鉄筋や型枠等)を進めてもらうように住宅メーカーさんと相談してみるのが良いと思います。

一生に一回の家づくり、後悔のないように進めましょうね。