家づくりコラム

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入居後に時計などを設置する際に気をつけて欲しい事

明星光紀

重たいものを壁に取り付けたい場合は下地があるか確認する事が大事です

家を建てようと思ってから約1年。契約から約半年後についに念願のマイホームを取得し、大変ながらも楽しい引っ越しを終えました。入居前は家具等が配置されていなかった空の空間が家具を配置したり雑貨を飾ったりしていると日に日に自分好みの空間に変化してきました。

そんな時、こう思います。「そうだ。時計を掛けないと」

この際、自分の好きな場所に設置出来れば良いのですが、実はある対策をしないと設置出来ない場合があります。今日はそのような事についてご紹介します。

お部屋の壁を仕上げるビニールクロスの下地には石膏ボードが張られます。石膏ボードは下地にビスで固定されるのですが、この下地には2種類あるのです。

胴縁下地

胴縁下地(七尾市内店舗改装工事より)

胴縁は横長の木材を差し、床から約30cm間隔くらいで入っています。(石膏ボード厚さ12.5mmの場合)

これ以外の方法は柱に直接石膏ボードを固定します。

大工工事

柱に直接石膏ボードを張る【直貼り工法】

弊社の新築物件はほぼ【直貼り方法】を採用しています。

この2点が理由です。話は戻りますが、下地がないところには重たい物は設置できません。たとえ、画びょうやフックを取付出来たとしても時計等を掛けた際にその重さに石膏ボードが耐え切らずに画びょうやフックが抜け落ちてしまうのです。

こういったご要望を先に頂ければ、しっかり下地を石膏ボードの内側に入れておく事は出来るのですが、出来上がった室内を見ながら、場所を決めたい場合は下地が入っていない可能性が高いので、下地があるところを探して取付ける必要があるのです。

下地を探す方法としては、このような道具があります。

 

下地探し

下地探し。近くのホームセンターでも販売しています。

壁に挿しつけると針が出てきて、下地のあるなしが差し具合の感覚でわかります。

挿しつける事に対してどうしても抵抗ある場合はカバーにマグネット(上の写真の先端にも見えますよね)がありますので、このマグネットでビスの頭を探します。当たり前ですが、ビスは下地のあるところしか打ちませんので、そこにはビスがある訳です。

下地がないところでも時計を飾りたい。という方もいると思います。そのような場合は、石膏ボードを補強するボードアンカーを使用すると良いです。

ボードアンカー

ボードアンカー(耐荷重も表示されていますので、重さを確認してご購入下さい)

壁に時計等を掛けたい場合はこの2つの方法で凡そ解決出来ます。入居間もない間は壁に穴をあけるのが怖いと思いますので、どうしても心配な場合は取付けにいきますので、遠慮なくご連絡下さい。