家づくりコラム
- 外装・外壁
外壁リフォームをご検討されている方へ
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窯業系サイディングはこうして傷んでいきます
春と秋はリフォームが集中する季節です。気候が良いので
- 気持ちが軽くなって模様替えしたくなる
- 水廻り等外壁を部分的に撤去するような工事に向いている
といった事が理由にあげられます。水廻り以外にも多いのは外壁リフォームです。街を歩いていると家の廻りに足場を組むお宅が目につき始めます。(これは職業病かもしれませんね)
外壁リフォームをしているお宅をみると、多くのお宅に張ってある既存の外壁材は窯業系サイディングです。この窯業系サイディングは20年程前に発売されたのですが、当時は施工方法がしっかり確立されていなかった事もあり、当時施工された物件の外壁はかなり傷んできています。
以前の弊社の外壁です(現在はリフォーム済)。このよう水の影響を受けやすいところから傷んでいきます。
この状態でも雨漏りに直結する可能性は低いので、ご安心いただいてお住まいして頂けますが、見た目
は大事だし、性能住宅を手を加えれば加える程愛着が湧くのも事実なので、リフォームを検討される方が多いのです。
外壁(窯業系サイディング)が傷んだ場合のリフォーム方法
外壁の損傷具合にもよるのですが、外壁のリフォームにはこの3つが採用されます。
- 塗装
- 増し張り
- 張り変え
価格帯は1<2<3となっています。上の写真のような場合はすでに外壁自体の損傷が激しいので、1.の工事は不向きで2.と3.の方法になります。この中で多いのが2.の増し張りです。既存の外壁の上に下地を施工して外壁を張っていくというものです。
- 汚い外壁を覆い隠した手抜き工事
- 外壁をめくらなないと既存建物の状況を確認したい
というご意見をいただく事もありますが、窓でいうと2重窓のような状態になるので、断熱や遮音効果も見込めるし、コストも安くつくので、この方法が1番オススメです。参考までにですが、やはり傷んでしまった外壁に対するイメージは悪いようで、リフォームの際には
- ガルバリウム鋼板
- 金属サイディング
が多く採用されます。
窯業系サイディングは採用しない方がよいのか?
このように品質の劣化は避けられない窯業系サイディングですが、下記の理由で今でもシティハウスで建築される9割近くのお客様にご採用いただいています。
- 年々品質が改良されてきたので昔程の早い時期で劣化する可能性が低い(やはり条件が厳しい外部の仕上げ材なので、どうしても劣化はしてしまいます。)
- コストを抑えられる
- デザインが豊富
新築時は窯業系サイディングが多いけど、リフォームでは少ないのは不思議ですが、現状ではこのようになっています。リフォームをご検討中の方は参考にして下さいね。