家づくりコラム

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雑貨店で照明器具を購入する場合は明るさにご注意ください

明星光紀

照明器具を選ぶ際の明るさの基準

お部屋の雰囲気を左右する照明器具。マイホームを建築する際にはどの器具を採用するかとても悩みます。

照明器具のメーカーとして有名なのはこの5社です。

いづれも大きな会社で、売れ行きのよいデザインをラインナップしてるので、良い面で逸脱しているカタチやデザインの照明は少ないという感想を私達は持っています。これらのメーカーの中で最近ご提案する事が多いメーカーはオーデリック。理由は他メーカーに比べるとお洒落な照明が多いからです。

しかしながら電気工事業者さんの立場でみるとオススメしたいメーカーは Panasonic と聞いた事があります。日本一のメーカーだけあって、施工性が良く、クレームが少ないからという理由だそうです。デザイン的にはオーソドックスなものが多く、面白みに欠ける点があるというのが私達の印象です。(あくまで私見ですのでご了承ください。)

逆に施工性は良くないけど、お洒落な照明というのも沢山あります。

それが雑貨店や照明器具専門店で取り扱っている照明器具です。以前、照明器具にこだわられたお客様がご自身で購入された器具を設置する事があったのですが、電気業者さんがとても苦労して取り付けられた(専門業者としてのこだわりがあるからだと思います。)という話を耳にしたので、施工性が良くないと判断したのですが、デザインはとても良いです。

話は室内の雰囲気に戻ります。

照明にはいくつかの種類があります。

  1. シーリングライト
  2. ダウンライト
  3. ペンダントライト
  4. ブラケットライト

が主なデザインです。

1.は天井に設置するタイプで、主にリビングやダイニング、子供室等の居室に使われます。

シーリングライト

2.は天井に埋め込むタイプで、以前はトイレや洗面所等の小さな空間に採用される事が多かったのですが、最近ではリビング等の居室でもよく採用されます。

ダウンライト

3.は天井から吊るすタイプでダイニングテーブル等で良く採用されます。

ペンダントライト

4.は壁に設置するタイプで階段室やLDKの吹き抜け、天井の高い部屋等に採用されます。

ブラケットライト

カタログを見るとシーリングには【何畳用】とか書いてあるのですが、その他の器具は表示されていません。なぜなら、その他のタイプは部屋の大きさに応じて4つ使うとか6つ使うと決めるからです。では、その際の個数ってどうやって決めればいいのでしょうか?

シーリングのカタログを見るとこのように光の量が表示されています。

この商品は3810lm(ルーメン)です。部屋の大きさは~8畳と書いてありますので、8畳くらいまでならこ3810lmで間に合う計算になります。(もちろん、フードが光を拡散させる役割も果たしているので、絶対大丈夫という明るさではない事をご了承下さい。)

したがって、お部屋をすっきりした空間に仕上げるダウンライトを採用したいという場合はダウンライト1個あたりの光量を確認して、その合計が3810lmになれば良いという事になります。これはメーカーさんの商品で気に入るものがなくて、雑貨屋さんで照明器具を買うときにも有効です。

雑貨屋さんはフード(傘)のみで電球が別途の可能性もありますので、同じような計算で部屋を十分に照らせるような電球を購入してくれば、入居後に「しまった。思ったよりも暗かった・・・」という事がないと思います。以上が照明の明るさを決める際に確認して欲しい事となります。

良かったら参考にして下さいね。