家づくりコラム
- 窓
快適な空間を実現する窓の遮音対策について
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外部からの音が侵入しやいのは窓です
マイホームはゆっくりと過ごせる憩いの空間が理想です。土地探しから家づくりを始める方はそのような空間を実現する為に環境を配慮しながら土地探しをするはずです。しかしながら、気に入った土地が下記のような環境だった場合には音に対する配慮も必要になってくるかもしれません。
- 近所に商業施設がある
- 大型ダンプ等が行きかう幹線道路沿い
- 救急車が頻繁に通る病院の近く
- 電車の線路の近く
ご存知の方も多いかと思いますが、壁と窓を比較した場合、窓の方が音の透過が大きいです。(遮音性が低いという意味です。)参考までに申し上げると窓ガラス(ペアガラス)は25db(デシベル)遮音してくれます。
騒がしい事務所や街頭が70db程度と言われており、45dbは図書館や静かな住宅地の音程度と例えると通常のペラガラスでも十分効果がある事がお分かりになると思います。(窓にカーテンを吊るすとさらに遮音性は高まります。良かったら下のサンプルをお聞きください。)
70dbの例(騒音サンプル集より引用)
40~45dbの例(騒音サンプル集より引用)
では、これら意外の方法でさらに遮音効果を図りたい場合はどのようにるだけ音が入ってこないようにするにはどのような方法があるのでしょうか?
内観の問題もありますが、一番効果を見込めるのは内窓を設置する事です。
上の画像の説明にも書かれているように今ある窓と内窓の間に空気層をつくる事によって、断熱性と遮音性が高まります。内観の問題というのは、例えば同一の部屋に一か所だけ内窓を設置した場合、その窓だけ何かしら違和感を感じるからです。
内観のイメージを変えずに遮音性を高めたい場合はペアガラスのガラス厚さを変える方法があります。
私達がよくご提案しているペラガラスサッシは同じ厚さのガラスが使われています。音には周波数がありますので、ガラスの厚さが同じであれば、音を通してしまう可能性があります。それに対して、ガラスの厚さを変える事によって(片方を厚くする)より効果的に遮音効果を図れるという訳です。(もちろん、内窓を設置するより費用も抑えられます。)
その他、シャッターを設けるという選択肢もありますが、日中からシャッターを閉める訳にもいかないので、日中の遮音効果を考える場合は内窓かガラスの厚さを変える方法がベターだと思います。
先にも書きましたが、通常のペアガラスでも十分遮音効果がありますので、もしどうしても心配な場合はこれらの方法を検討してみてはいかがでしょうか。