家づくりコラム
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和室の木製建具とアルミ建具の違いについて
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同じ建具でも質感が違います
建具(ドアや引き戸)には建材と木製があります。
- 建材・・・建材メーカー(LIXIL、パナソニック、大建等)の工場で大量に製造される建具。
- 木製・・・建具職人さんが工場で作成するオーダーメイド建具。
という位置づけです。この違いについて書いたコラムはコチラですので、お読み下されば幸いです。
この時のコラムは主に洋室のドアや引き戸についてでしたので、今日は和室廻り(襖や障子等)の事についてご紹介します。
これまで和室の窓には障子、押入や出入り口には襖を採用するのが当たり前とされてきましたが、最近では下の写真のような真壁和室が減ってきた事によって、和室も洋風化し、窓にはプリーツスクーンやカーテンを採用する事も増えてきました。
しかしながら柱が見えない大壁和室でも以前として窓には障子を設置したいというご要望もありますし、私達も基本的和室には障子をご提案するようにしています。
このような場合、以前は木製建具が入るような窓枠を採用して、木製障子を納めていたりしたのですが、最近ではアルミ建具の障子をご提案するようになりました。
なぜ、アルミ製を提案するようになったのでしょうか?
冒頭にご紹介したようにやはり木製の方が質感に勝ります。木製の構造は戸車はなく、障子本体を敷居の上を滑らせて動かく構造になっていて、アルミは戸車が敷居に設けらた溝の上を走る仕組みになっています。したがって、開け閉めの質感もアルミ製に比べるとやはり木製の方が重厚感がある訳です。
ところが、この2点が原因でアルミ製でも問題ないとご判断される方が多くなってきたのです。
- アルミ製でも木目の表現をリアルなものに近づけられるようになったこと(パッと見では分からない木目とアルミの違いが分からない)
- お値段的にかなりのメリットがある事
参考までにアルミ建具を採用した室内はこのようになります。
もちろん、質感にこだわる事は悪い事ではありません。
和室はこうではないとダメという認識だけでなく、このような仕上げ方もあるという事を知る上で選択の幅が広がりますので、是非参考にして下さいね。