家づくりコラム
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大きな窓を採用する際に注意したい3つの事
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LDKに大きな窓を設置する際に気を付けたいこと
リビングは太陽の光が沢山入ってくる明るい空間にしたい。そういう想いから高さが2m以上ある大きなテラス窓(はきだし窓)の設置をする方も多いと思います。
LDKは間取りの中でも一番重視されるお部屋であり、ここをいかに過ごしやすくつくるかが家づくりの成功を左右するといっても過言ではありません。
LDKを計画する時に気を付けて欲しい事の一つにどのくらいの大きさの家具(ソファ・ローテーブル・テレビ台(テレビ)等)をどこに置くのか、またエアコンはどこに設置するのかといった事を事前にしっかり検討しておく事があげられます。
なぜなら、大きなテラス窓を設ける=壁がなくなる為、家具の配置を出来る場所が限られてしまうからです。そこで今日は、下の間取りの場合、どうのような事に気を付けながら窓の検討をすればよいのか?また窓を大きくする事によって以外と気にする事の少ないカーテンの事についてご説明します。
エアコンを設置する場所(出来る壁)を確保しているか
昔は部屋の隅っこにテレビを配置するのを多く見かけましたが、今の家づくりではほとんど壁を背面にしておくスタイル(または壁掛けテレビ)が多くまっています。先日のエアコンに関するコラムでも書きましたが、まずはエアコンをどこに設置するかをしっかり決めておく必要があります。
上の間取りの場合は大きな窓の向こうにはウッドデッキやタイルテラスを作る可能性が高いです。せっかく家族で楽しい時間を過ごせるようなものをつくるのにエアコンの室外機をそこに置くのは絶対に避けたいところですよね。
したがって、上の間取りの場合、エアコンはテレビ背面の壁に設置する事になると思います。
この時に気を付けたいのはエアコン設置予定の壁の天井付近に大きな横長の窓(高所用横滑り出し窓)を設けて、エアコンが設置出来なくなってしまうという事がないように配慮する事です。
カーテンのたまりが窓のガラス部分にかからないか
窓にはカーテンや縦型ブラインド、ロールスクリーン等の設置が必須です。(SIMPLENOTEはこの限りではありませんが)例えば、大きなテラス窓にカーテン・レースを吊るす場合、窓の幅が大きくなるにしたがってカーテン生地(嵩)も増えますので、カーテンを開いたときに出来る【溜まり】も大きくなります。
この溜まりがテラス窓のガラス部分に干渉しないかを確認する必要があります。(ロルスクリーンや縦型ブラインドも同様です)
なぜなら、大きなテラス窓を設置して、テラス窓からの見晴らしをよくしようと計画しても、ガラス部分にカーテン等がかかってしまっては、せっかくの景色が隠れてしまうという可能性があり、非常にもったいないからです。
例えば、上の間取りを再度ご覧ください。よく見てみるとテラス窓と照らす窓の間の壁が短いのが分かります。
この大きなテラス窓2つのカーテンのたまりがこの短い壁に収まるのかというと正直収まらない可能性が大です。という事は、当然のようにガラスにカーテンの溜まりがかかってしまいます。
こうならないためにも以下のような対策をとって、入居後の「しまった!」を回避しましょう。
- もうちょっと窓同士を離す
- 窓の大きさを変更する
- 上から下げるブラインドやロールスクリーンを窓枠内ではなく、窓の上に設置する(【正面付け】といいます。)
また、たまりだけでなく、テラス窓の外部にウッドデッキ等を設けた場合は外灯を設置する可能性が高まります。この時、ライトのスイッチをどこに設置するのか?スイッチがカーテンのたまりの後ろに隠れて使いにくくないか?といったところも確認しておきましょう。
吹抜けに開閉出来る高窓を設置する場合、開閉操作紐(オペレーター)等が高窓の下に設ける大きな窓に干渉しないか?
リビングに吹抜けを採用する場合、テラス窓の上には大きな窓を設置する事が多いです。窓が開閉できる場合で手動操作の際は開閉オペレーターが窓(もしくは窓のガラス部分)にかからないかをしっかり確認しておきましょう。その理由はいわずもがなですよね。
最後に
このように大きなテラス窓を設置する際には、色々な事について事前にしっかり検討しておく必要があります。こうならないようには窓を小さくするという選択肢もありますが、窓を小さくすると暗いお部屋になってしまいますし、そのようなお部屋で気分良く過ごせるかというと決してそんな事はないと思います。
したがって、すべての問題がクリア出来るような工夫と対策をしっかり検討して納得のいく家づくりをして下さいね。