家づくりコラム

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金属の外壁と省エネガラスが原因で携帯電話の通話障害を起こします

明星光紀

金属が携帯電話の電波を跳ね返すようです

新築工事とリフォーム工事、双方の外装材として人気あるのはこの3種類です。

常々申し上げているように素材(商品)の特性は一長一短ですので、スマホでしっかり情報を調べて自分達の価値観に合ったものを採用する事に越したことはありません。参考までにこの3種類それぞれの素材のメリットとデメリットを記します。

メリット

窯業系

ガルバリウム鋼板

金属系

デメリット

窯業系

ガルバリウム鋼板

金属系

これまでシティハウスでの採用率は窯業系が多かったのですが、最近はガルバリウム鋼板の採用率が高まってきました。理由としてはやはりSNS(InstagramやPinterest等)で良く見かけるからだと思います。

ガルバリウム鋼板が採用された事例(引用元:シティハウス産業HP施工事例

そこで今日はこのガルバリウム鋼板と金属系を採用し、且つ窓に熱斜線をカットするLOW-Eガラスを採用する際に知っておいて欲しい事をご紹介します。

実は電波障害を起こす可能性があります

以前、金属系の外壁にLOW-Eガラスを採用されたお客様から「自宅内では携帯電話で通話できない」という報告がありました。その時は理由が分からず終いでご迷惑をお掛けしたのですが、最近も同様の仕上げ(ガルバリウム鋼板+LOW-E)で建物内に電波障害が生じている事が判明し、色々と調べた結果その理由が分かりました。

原因は建物が金属で囲われている為、電波を跳ね返してしまう事でした。

窓はガラスだし、金属ではないのではないか?と思うかもしれませんが、実はLOW-Eガラスには熱線をカットする為に金属膜が貼られているんです。従って、ガラスでも電話を遮断してしまうという訳です。

この場合の対策について

ではこのような仕上げにすると宅内通話は諦めないといけないのでしょうか?

そんな事はああるはずもなく、建物内に電波を取り入れられるアンテナを建物内外に設置する事によって、宅内でも通話できるようになります。(各携帯電話会社に相談しても対応してくれます)

携帯デンパ増幅器(amazonより引用)

これから省エネ住宅がより普及していく事は容易に想像できますし、このような不具合に直面する方も増えると思いますので、この仕様で建築をされる方は最初からホームアンテナの設置を検討してみてはいかがでしょうか。