家づくりコラム
- 屋根
屋根を工夫して建築費用を抑える方法
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屋根の作り方によって建築費用は変わります
住宅の外観は住宅メーカーから提案されたものを基準に考える方が多いと思います。実際、私達が応対しているお客様からも「間取りさえしっかり要望を満たしていれば外観には拘らない」という意見を聞く事がよくあります。
外観には拘らないと言いつつもやはり気になるのは正直なところ。そのような外観を大きく左右するものの一つに屋根があります。屋根の作り方によって外観はイメージは変わりますので今日は屋根の事についてご紹介します。
屋根仕上げ材の種類について
屋根の仕上げ材は主に以下の3つになります。
- 瓦(和瓦・洋瓦・S瓦)
- GL鋼板(立平葺き、AT葺き、段葺き等)
- コロニアル
私達がよくお客様にご提案しているのは瓦とGL鋼板です。なぜコロニアルを提案しないのかというと、昔のイメージ(比較的早い段階で表面劣化が見られるのでメンテナンスが必要になる)がどうしても頭から離れないからです。※現在ではかなり品質も改良されているので、現在はそのような事はないと思います。
あとあまりコロニアルが似合うような建物も提案していないという事もあります。参考までにコロニアルが似合うのは山小屋風(ログハウス)の建物だと思います。
屋根を工夫するとコスト削減に繋がります
実は屋根形状を工夫すると建築コストを抑える事が可能です。参考までに数ある屋根形状の中で比較的コストが抑えられる屋根は片流れ屋根です。片流れ屋根は寄棟や切り妻といった屋根をつくる際に必要な棟がありません。
材料が不要になると材料代が減るので若干ながらも建築コストを抑える事ができるし、屋根形状が簡素という事からも雨仕舞いも容易であり、雨漏りリスクも減らす事が出来ます。(当然ですが、寄棟だと雨漏りする訳ではありませんのでご心配なく)
片流れ屋根を採用する時に注意したい事
私達が片流れ屋根をご提案する際はGL鋼板仕上げをオススメしています。なぜならGL鋼板は屋根傾斜をを緩く作れて、外観を整えて見せる事が出来るからです。それに対して瓦を採用する場合は屋根の傾斜角度を一定以上にしないといけません。
瓦を採用してはいけないという訳ではないのですが、傾斜が急だと外観バランスが崩れてしまうと私達は考えます。(見方を変えれば小屋裏空間を広くとれるので、小屋裏収納やロフトを作れる等のメリットもあります。)
したがって、上の事例でもご紹介したように屋根の傾斜をゆるくするためにGL鋼板をお勧めしているという訳です。
最近の建物は高さを抑えてつくるのがトレンドの一つでもありますし、このような屋根の作り方は大変人気があります。建築費用も抑えられますので、このような外観がお好きな方は住宅メーカーの担当者に「GL鋼板の片流れ屋根が希望です」と伝えてみては如何でしょうか。