家づくりコラム
- 屋根
ガルバリウム鋼板の屋根にライトグレー色をオススメする理由
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屋根の色も省エネ性能に関係してきます
私達の家づくりのお手伝いにおいて屋根の仕上げ材として良く採用されるのはこの2つ。
- 瓦
- ガルバリウム鋼板
以前は圧倒的に瓦の割合が多かったのですが、最近では五分五分どころか少しガルバリウム鋼板の割合が多くなってきました。理由の一つとして考えられるのは外観デザインがスッキリするという事です。そこで、今日はこの2つのメリット・デメリットをご紹介した上で、ガルバリウム鋼板を採用するときに気を付けたい事についてご紹介ます。
瓦とガルバリウム鋼板のメリット・デメリット
参考までにこの2つのメリットデメリットをご紹介するとこのような事があげられます。
瓦のメリット
- 断熱、遮音性能に優れている
- 長い目でみるとメンテナンス費用を抑えられる
瓦のデメリット
- 屋根が重たくなるので、耐震上不利(もちろん対策を講じる事で問題は解消できます。)
- 強風で棟がずれたり、部分的にめくれてしまう可能性あり(火災保険に入っていれば出費なく修理出来可能性があります)
ガルバリウム鋼板のメリット・デメリット
- 瓦のメリット・デメリットを真逆にした感じ
気になるコストですが、感覚的には瓦の方が若干抑えられるのではないかと思います。「瓦は見た目が。。。」というご意見も稀に聞きますが、最近では独特の棟や鬼瓦をもつ和瓦以外にも洋風デザインの外観にもマッチするような平板瓦(洋瓦)が数多く商品開発されているので外観を損なう事なく瓦をご採用頂けます。
また、ガルバリウム鋼板の特権である緩勾配屋根にも対応した商品(傾斜角度に限界はあります)も発売されている事から瓦を選択しやすい環境が整っています。
しかしながら、ガルバリウム鋼板屋根の割合が増えてきたのはなぜでしょうか?
瓦では表現できない外観を実現できるのがガルバリウム鋼板です
先にも書きましたが瓦ではどうしても実現できない緩勾配の屋根を実現できるのがガルバリウム鋼板です。
また瓦と違って厚みがないので、よりシャープな印象を与えてくれます。これらの理由でガルバリウム鋼板の人気が高まっているのだと思います。続いて、この屋根を採用する時に注意してほしい事について触れていきます。
省エネの事を考えて屋根の色を決めましょう
瓦は厚みがある為、原材料的にも音を通しにくかったり、断熱性能もガルバリム鋼板より勝ります。それに対してガルバリウム鋼板の厚みは0.35mmである事から音や熱を通しやすい材料となっています。(もちろん、その対策は行っています。)
その為、ガルバリウム鋼板を屋根に採用する時はある工夫が必要となります。それは・・・
屋根の色をライトグレーとか熱を少しでも反射しやすいものを採用するという事です。ガルバリウム鋼板自体、遮熱効果を負荷していますが、先にも書いたように厚さの関係もあって、期待する効果には限界がありますので。
少しでも熱を反射させる事が出来れば、夏の冷房負荷を軽減できますし、省エネや光熱費削減に役立ちますので、その辺もしっかりご検討くださればと思います。
まとめ
今回は屋根の事について書きましたが、理屈的にはガルバリウム鋼板の壁も同様の一緒です。一生に一回の家づくり、しっかり情報を収集して少しでも後悔の少ない家づくりを行ってくださいね。