家づくりコラム

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土地探しを始める前に資金計画を練りましょう

明星光紀

土地に予算をいくらまでかけれるのかを把握する事が大事です

理想的な土地を見つけて、「ここにお家を建てよう!」と決める前に今一度考えて欲しいのはご予算の事です。資金計画をせず、土地購入にかけられる費用を知らないまま土地探しをしてしまうと、土地に予算を使い過ぎてしまう可能性があるからです。

その結果、家の予算を削らざるを得なくなるか、借入額を増やすことに繋がり、入居後の生活を圧迫することになりかねません。

したがって、まずは資金計画を行って、現実的な土地購入費用にあてられる予算を知ることから土地探しをする事をオススメします。

資金計画をした上で土地探しをしましょう

資金計画では【まずは全体予算をいくらにするのか?】から検討し、次に土地や家や庭などにそれぞれいくらの予算を割り当てるのかを決定していきます。

ところが、住みたいと思ってい地域の土地の相場と土地にかけられる予算は一致しない事がほとんどです。

どういう事かというと、住みたいと思っている地域の土地の相場は1000万円なのに資金計画をした結果、実際土地に使える予算は700万程度しか割り当てられないといった感じです。

このように予算とのバランスを考えながらマイホームの取得を計画すると、思っていたよりも土地購入にあてられる費用が限られていたという現実が見えてきます。

誰しも欲しがる土地がアナタの理想の土地ではないかもしれません

土地の予算が少なくなれば、どうしても選べる土地が限られてきますが、ここで一つ注意して欲しい事があります。

それは【皆が良いと思っている人気の土地を我先にと購入する必要はない】という事です。

皆が良いと思っている土地は確かに条件が良く、それに伴って金額も割高です。例えば、日当たりが良い南向きの角地があったとします。当然ながらこの土地は近隣相場に比べても割高になります。ところが、もしその土地を購入できたとしても、土地以外にも建築費用や外構費が高くつく可能性があるのです。

なぜなら外からの視線や強風や強い日差しを遮るためにカーテン、シャッター、目隠し、植栽といった費用が必要になってくるからです。

土地探しのポイント

これまで書いてきたように予算(土地・建物・外構・諸経費)のバランスを考えながら家づくりを進めるためには、ある意味【人気のない土地】を探すのも良いのかもしれません。

設計を工夫することによって土地の形にそんなにこだわる必要もありませんし、無駄に広い土地を買う事もなくなります。

そして、土地に合わせて家を設計すれば住みやすさや使いやすさが損なわれる可能性が減ります。

最後に

人気の地域の場合、売り出し物件が少なかったり、予算を絞ると選べる土地が皆無に近い状態になることもあります。子供さんの学校の関係で地域の変更ができない場合は土地の予算をアップせざるを得ません。

家づくりは高額な金額の買い物ですので、どうしても金銭感覚が麻痺してしまい、ついつい返済能力以上の借入をしてしまう危険性もあります。

当然ですが、無理をすれば後々家計が厳しくなるし、金銭的な理由で夫婦の仲が悪くなってしまうことも充分考えられます。それでは、せっかく豊かな生活を送る為に家を建てたのに本末転倒ですよね。。。

したがって、まずは必ず資金計画をすること。そして、その資金計画から出来るだけ逸脱しないような土地を購入する事(家づくりをする事)。

この2つを是非心掛けて下さればと思います。