家づくりコラム

樹脂窓という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか?

明星光紀
更新日

魔法瓶を思い浮かべながら家の断熱について考えてみましょう

家づくりを考える際に気になるのは主にこれらの事だと思います。

これらも大事なことに変わりないのですが、実は【断熱性能】にも目を向けて欲しいと私達は考えています。断熱性能は住宅メーカー側から提案されないと分からない事も多いと思いますが、残念ながら未だに断熱意識が低いメーカーがあるのも事実。そこで、建築依頼先が決まったら「来年からの省エネ性能説明義務化の基準に適合していますか?」と念の為質問してみる事をオススメします。

その場で答えに窮したしたとしても、しっかり調べてお返事をしてくれるはずですし、仮に適合していなかったらどうすれば適合するのかも検討してくれるはずです。

断熱性能を考える際は魔法瓶を想い浮かべてくださればと思います。

魔法瓶は長い時間、中の温度を保ってくれますよね

魔法瓶は保温性能(断熱性能)が良いので、中の飲み物の温度を長時間保ってくれるのに対して、ペットボトルはいかがでしょうか?

ペットボトルは冬場の温かい飲み物はすぐに冷めるし、夏場の冷たい飲み物はすぐに温くなりますよね?

これと同じよう断熱性能の良い家は生活する為に快適な室温を保ってくれるのです。

断熱性能をきめるのは【断熱材】と【窓の性能】です

近年の断熱性能は外皮という考えに基づいて計算されています。外皮とは魔法瓶でいうところの本体そのものです。この性能が良ければ良いほど常に適温の飲み物を飲める(快適な生活を送れる)という訳です。

当然ですが、断熱材の性能や窓の断熱性能が良ければ断熱に優れたお家となります。今日は窓の性能に焦点をあててご紹介します。

窓の種類は3つあります

現在発売されている窓は大きく3つに分かれます。

金額や断熱性能はアルミ樹脂<樹脂<木製となっています。これまで弊社の家づくりのほぼ全てでアルミ樹脂が採用されていました。なぜなら、ほかの2つに比べると価格が抑えられ、加工の自由度が高い事から様々なデザインの中から窓を選べるからです。

しかし、ここ数年、世間一般的には樹脂サッシの比率が大きく伸びてきています。その理由は大手窓メーカーのYKKapさんが開発に注力して性能をあげつつ、コストを下げてくれているからです。

樹脂サッシのメリット・デメット

最大のメリットは断熱性能にあります。樹脂は断熱性が高く、冷気が伝わりにくいため、結露もできにくいというメリットもあります。

デメリットは加工や重量、コストの問題です。樹脂の性質上、大きな窓を採用したくてもアルミ樹脂に比べると限界がありますし、窓の開閉動作もアルミ樹脂に比べると重たいのが現実です。さらにコストもアルミ樹脂より割高となります。

しかしながら、窓は内窓を設置する以外は簡単にリフォーム出来る箇所ではないので、以下のような生活を手にいれたい方は採用を検討するのも良いと思います。

最後に

弊社HPの家づくりコラムで何回かご紹介していますが、断熱性能を高める事は光熱費を削減するだけでなく、医療費も削減できるというデータもあります。

家づくりの不満のベスト3に必ずの入るのは【家が寒い&暑い】といった問題です。

目先の予算(建築費用)も大事ですが、もし予算が許せば断熱性能にもっと目を向けてみてくださいね。