家づくりコラム
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エコキュートの周りが水浸しの理由と対処方法
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エコキュートからの水漏れは故障ではない可能性もあります
新築住宅や給湯器リフォームの際に人気のあるエコキュート。
ご存知の方も多いと思いますが、安い深夜電力でお湯を沸かす機器です。
エコキュートはお湯を貯めるタンク(上の画像右)とお湯を沸かすヒートポンプ(写真左)でワンセットの機器なのですが、機器の性質上、ふと気付くと機器の周りに水溜まりが出来ている事があります。最近、この件で立て続けにお問合せを頂いたので、症状についてご説明させて頂きます。
まずは、エコキュートの不具合かどうかのチェックの方法です。
- 水道メーターを確認 → 回っているいるようであれば2.へ
- エコキュート下部の蓋を開け、赤丸箇所についている給水止水栓を回して閉じて、水道メーターを再びチェック → 回っているようであれば、エコキュート以外の箇所の水漏れで、回っていなければエコキュートの水漏れ
と判断出来ます。水道メーターが回っていない場合はエコキュートの水漏れかもしれませんが、このような理由で水が漏れている可能性が高い(故障ではない可能性が高い)ので、慌てないで下さい。
(ヒートポンプ周辺)
- 夏場はヒートポンプの内部や配管が冷却されるため、空気中の水分が結露して配管に付いて、水浸しになる
- 冬場はヒートポンプユニットの背面に霜が付いて、日中の気温上昇にともなって霜が溶け、水浸しになる
(タンク周辺)
- 朝方にお湯を作ってタンク内を満水にするので、タンク内に残っていたお湯を排水する事がある。
ヒートポンプからの水は出来るだけ下に落とさないようにドレン管が設けられていますが、それだけでは上手く排水できない現状もあるようです。このような症状を見受けた場合は、まずは水道メーターをチェックして、
- 量水器が回っていない
- お湯がしっかり沸きあがっている(タンクに満水)
という状態であれば様子を見て頂き(上の症状の可能性大)、回っているようであればすぐに住宅メーカーへ一報を入れて下さい。
もちろん、水道メーターを見ずにすぐメーカーへ問い合わせしても大丈夫です。
エコキュートの周りが水浸し=故障ではありませんので、ご安心下さればと思います。