家づくりコラム

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ビニールクロスは機能面を重視して選ぶという方法もありです

明星光紀
更新日

どうしてもクロスにヒビ割れはつきものです

シティハウスが作っているお家の多くで採用されている内装仕上材=ビニールクロス(以下:クロス)。クロスの良いところはいくつもあります。

ところがクロスの種類によっては下地の凸凹を拾ってしまったり(見た目にビスの位置等が分かってしまう)、クロスのジョイントが目立つものもあります。さらに入居後の早い遅いに関係なくヒビやシワ、ジョイントコークの割れ等がかなりの確率で発生してしまうというデメリットもあります。

クロスの不具合は回避できないのか?

これらの不具合は施工上の不具合という可能性は低いと私達は思っています。その理由としては以下の事が考えられます。
 
これらの原因で下地が動けばやはり仕上材に影響がでてくる事は想像に難くないと思います。

では伸び縮みするようなビニールクロスがあるとこの不具合が解消できると思いますよね?このような商品はこの世の中にないのでしょうか?

伸び縮みするクロスを採用すると不具合の発生率は改善します

実は100%その症状を防げる訳ではないのですが、伸び縮みしてヒビ割れを軽減させれクロスも販売されています。以前は特定の商品として販売されていましたが、今では当たり前のように各社の製品ラインナップに加わっています。(クロスは主にAAとAに分かれるのですが、AAでないとこの機能が備わってクロスはありません。)
 
内装メーカーで表現の仕方は違いますが、弊社で多くご提案しているこの2つのメーカーはこのようにうたっています。
 

製品の性能は以下のようなイメージです。

 
サンゲツのハードストレッチ壁紙(商品名:リザーブ)
 
サンゲツは最初スーパーストレッチを発表したのですが、その後さらに機能を強化させたハードストレッチを発表しました。
長時間過ごすLDKは快適に過ごせるように冷暖房をかけて室温や湿度が目まぐるしく変化するので、どうしても不具合が発生しがち。したがって、このような機能を持ち合わせるものを優先的に選ぶのも良いと思います。
 

その他の機能紹介

この伸縮する壁紙以外にもこれらの機能があります。

  • ウレタンコート:キズが付きにくい、汚れが落ちやすい
  • スーパー耐久性:ひっかきキズ・衝撃につよい
  • フィルム汚れ防止:汚れが付きにくく、においをバリアする防臭効果がある
  • ルームエアー:消臭
  • 抗アレル壁紙:アレル物質の働きを低減する壁紙
  • 吸放湿壁紙:室内の湿気をコントロール
  • 通気性壁紙:高い通気性を持つ壁紙

例えばサンルームや洗面脱衣室には吸放湿壁紙を採用したり、子供室にはウレタンコートを採用するといったカタチで機能からクロスを選ぶのもよいのかもしれません。色柄が沢山ありすぎて、何が何だか分からなくなってしまう事もよくありますので。

最後に

今日は壁紙の機能性からクロスを選んでみてはいかがでしょうか?というご提案をしましたが、なにより大事なのは壁紙を選定をする際は実際にショールームへ足を運んで、大きな見本をみる事だと思います。サンプル帳に張り付けてある小さな見本とショールームにある大きな見本では全然抱くイメージが違いますので。

金沢までいくのはちょっと面倒かもしれませんが、一生に一回の家づくりですから、その手間を惜しまずに少しでも後悔の少ない家づくりをおこなってくださいね。