家づくりコラム

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間取り検討の際は海と山の位置を確認しましょう

明星光紀

昼は海から山へ。夜は山から海へ。が基本的な風の吹き方です

風通しの良い家にしたい。

自然の力を利用して出来るだけ快適な生活を送りたい(パッシブハウス)方にとって、このような希望は必ずついて回るものだと思います。

家の風通しをよくするメリットは沢山あります。

風通しを良くするには窓を沢山つけるという方法以外にもより効果的な方法がありますので、今日はその方法についてご紹介ます。

北面と南面に採風窓を設ける

七尾・中能登地域は基本的に北側が海で南側が山という方位になります。従って、北面と南面に採風に有効な窓を設けると風通しの良い家をつくる事が出来ます。

夏の天気のよい日、海岸地方で風向や風速の変化を調べてみましょう。
昼間、風は海のほうから吹いてきます。

ところが夜になると、反対に陸から海のほうに吹きます。
海から陸のほうへ吹く風を海風、陸から海のほうへ吹く風を陸風といいます。

昼間は、太陽熱のため、陸地が海よりも暖められます。
暖まった陸地の空気は軽くなり、上へ昇ります。

そのあとへ冷たい空気が、対流によって流れこんで、海風となるのです。
夜は陸地が海よりも冷えやすいので反対に陸の空気が海のほうへ流れこみ、陸風となります。

海風は、陸地の気温のいちばん高い昼過ぎに最も強くなります。
また、海風と陸風とをくらべると陸風のほうが、海風よりも弱いのが普通です。
                                        (科学のあゆみ より引用)

海陸風(かいりくふう)のイメージ

この考え方を基本に窓の設置の仕方を工夫すると更に風通しの良い家にする事が出来ます。

窓は後から簡単に交換出来たり、設置できるものではありません。

計画段階からしっかり検討しておくことによってより満足できる家づくりが出来ますので、良かったら参考にして下さいね。