家づくりコラム

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ダウンライトの上手な使い方

明星光紀
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【照明器具はインテリアの一部】そう考えて照明計画をするべきだと思いますし、そのようにお客様へもご提案しようと考えています。昔は1室1灯が当たり前ですが、現在はダウンライトをメインに使ってペンダントライト、ブラケットライト、間接照明等を組み合わせていくスタイルが主流になっています。

そこで今日はダウンライト(以下:DL)を採用する際の考え方についてご紹介します。

配置計画は平面図で行いますが、室内の情報しっかり考慮しましょう

基本的に配置計画は平面図にて行いますが、ここで注意したいのは以下の事です。

以下、これらの事について一つづつご説明していきます。

エアコン等を照らしていないか?

平面図だけをみていると忘れがちになってしまうのがエアコンの存在。部屋全体を明るく照らす為にDLを天井に分散させて配置したとします。この際、壁に近づけて配置してしまうとせっかくのDLがエアコンを照らしてしまい、床まで光が届かないという事になりかねません。

壁にどんな物が設置されるのか

そんな情報もしっかり考慮しましょう。

明るさは足りているか?

基本的に照明は1帖あたり300~500lm(ルーメン)が理想とされています。

現在主流の60W相当のLEDダウンライト(赤丸のところにlm数値が表示されています)

例えば15帖のLDKの場合は15×400lm=6,000lmあれば程よく明るさを確保出来る事になります。ところが、上にあげた器具で計算すると14機も必要という計算になってしまいます。そこで、60W相当ではなく、100W相当(640lm)で器具を選んで台数を減らした方(10台)が天井がスッキリと収まるので、そんな工夫も必要となります。

さらにDLの配置ですが、上の小項目(エアコンの件)でバランスよく配置を・・・と書いたのですが、実はバランスよく部屋に配置する(分散配置)というよりは数台をまとめてたり、部屋の中心ラインに合わせて配置すると天井も綺麗に仕上がります。

配灯計画事例(引用元:オーデリック 照明器具カタログ

また、近年登場した温白色も人気です。リビングは電球色でキッチンは昼白色という選び方も多いなかで、その2つの極端な色温度差を解消してくれるのが温白色です。非調光タイプのDLを採用する場合はこちらも採用検討をしてみてはいかがでしょうか?

リビングでの採用が多くなってきている温白色(引用元:大光電機 照明器具カタログ

キッチンに採用する場合の注意事項

キッチンでダウンライトを採用する方は増えていますが、手元灯として採用する場合はキッチンのフードセンターに合わせて配灯する事をオススメします。手元灯を設置せずにこのような場所にのみ配灯してしまうと、自分の影で手元が暗くなってしまう事もあるので注意しましょう。

配灯計画事例(引用元:参考間取りは間取りギャラリーより引用

最後に

この他、沢山の工夫をする事によって豊かな配光を実現できます。照明器具は選んでいて面白いので、住宅メーカーから提案されたものを参考しながら楽しんで器具選定を行って下さいね。