家づくりコラム
- 家づくり全般
住宅づくりのプロが行う住宅メーカーの選び方
- 投稿日
- 更新日
このページの目次
住宅づくりのプロが住宅メーカーを選ぶ方法
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。今日のコラム担当の明星光紀(あけぼしみつのり)です。
今日は住宅づくりのプロが住宅メーカーを選ぶ立場になったらどんな方法をとるのかという事についてご紹介します。
こんな事を書いても「この人は何を言っているのか?」とピンとこない方が多いと思います。少し説明させて頂きますと実は私の実家が建て替えをする事になりました。ご存知の方も多いかもしれませんが、私の実家は石川県から遠く離れた埼玉県狭山市です。私が担当者として弊社で建築をさせてもらえれば一番良いのですが、残念ながらその願いもかないません。
なぜなら工事監理も出来ないし、仮に弊社が設計監理を出来たとしても施工をお願いする業者さんが弊社の想いを汲み取って丁寧に仕事をしてくれるかどうか分からないからです。
そこで【自分が施主だったら】という基準で一緒に家づくりをしてみたい(安心してお願いできそうな)会社を探してみたのです。
ではどんな方法で探したのでしょうか?良かったら参考にしてくださいね。
家づくりの何を重視するのか?から考えました
家づくりをする上での価値観は人それぞれです。
- 友人を招いた時に胸を張れるような家がほしい
- 家族が笑顔で暮らせるような家がほしい
- 住宅ローンの毎月の返済を重視したい
- 信頼できるパートナーと家づくりをしたい
- 手抜きをしないような会社をさがしたい
等々。どれが正解とか不正解とかはありませんが、私が特に重視するのは【いかに快適な空間で豊かな生活を送れるか】という事ですした。(自宅がお世辞にも褒められた断熱性能ではないので余計にそう思うのです。)
検索キーワードは 【地名+省エネ住宅】【地名+低燃費住宅】で探しました
遠く離れた埼玉県ですので、どのような会社があるのか検討もつきません。そこで断熱性能に特化した家づくりをしている会社を探す為に【低燃費住宅】というキーワードで住宅メーカーを検索しました。この時に地名を入れるのは必須。お気に入りの会社を探し当てたとしても施工範囲外であれば対象外となるからです。
※低燃費住宅とは四国の会社さんが提唱している省エネ住宅で断熱意識が高くて、しかも率先して行動している会社さんのみが認定される制度です。
その他【デザイナーズ住宅】とか【リビング階段】、【自然素材】等、自分達夫婦等が重視する項目で検索してみたり、どんな会社があるのかを探すために【地名 新築】、【地名 一戸建て】等で検索してみるのも良いと思います。
次にホームページをチェックしました
実家の地域を施工範囲としている会社を幾つか探して、ホームページを見てみました。
- どんなホームページを持っているのか
- 社長の顔は出ているのか(社長の家づくりに対する想いはどんなものか)
- 情報発信の頻度は?
- 施工事例チェック(どんな家を建てているのか)
これらの項目をチェックしました。
ここで更新頻度が少なかったり、社長が自分の言葉で色々な情報を発信していなかったり、会社としての情報発信頻度が低い場合やスマホに対応していないようなホームページの場合は候補から外します。
理由は今の世の流れに対応しているのか心配だし、お客様の利便性を考えて、時代に沿った家づくりをしていればおそらくこれらの事にしっかり対応していると考えるからです。(もちろん得手不得手もあると思いますが、そこは企業努力でカバーしないとですよね)
家づくりの考え方に共感する会社の情報を掘り下げて調べます
このような方法でいくつかの候補とする会社を選びます。一般の方であれば、ここからは住宅メーカーの見学会に足を運んだり、自ら進んでコンタクトをとって、ホームページの情報と実際にあっての印象でギャップがないかを確認してみると良いと思います。
私の場合はそういう訳にもいかないので、その会社の情報をより掘り下げて見てみました。
しかしながら結局のところ決断するのは私ではないので、これからも色々と探しながら「こんな会社もあるし、良かったら検討してみてば?」と伝えるに止まると思います。
もちろん家族や友人、実際にそのメーカーで建築したからの紹介も大事です
今回は遠く離れた地でのメーカー探しなのでネットのみで検索しましたが、当然ながらその地域に密着して営業しているメーカーを家族や友人から紹介してもらったり、実際にそのメーカーで建築された方のお話をきいて選定する方法も有効です。ただこの時も私なら事前に「どんなメーカー」なのかをチェックしてから問合せをすると思います。
最後に
家づくりは一生に一回の大イベントです。どんなメーカーかという事と同じくらいどんな担当者なのか?その担当者と一生の付き合いができるのか?という事も大事な選択基準にすると良いと思います。その視点で考えると転勤があるメーカーは候補から外れてしまうと思いますが、そこはアナタの判断基準と照らし合わせて検討してみてくださいね。(大きなメーカーさんは安心感があるし、提案能力も優れていると思います。)
くれぐれも注意してほしいのはこれから決算セール等で「今日決めていただければ○○○万円値引きします」という類の誘いにのらないでほしいという事です。
一生に一回の家づくり。ゆっくり検討して後悔のないものになる事をお祈りしています。